Google は、Nest Thermostat の一部のモデルにおいて、これまで Nest アプリでしか行えなかった全てのスケジュール設定機能を、Google Home アプリに統合したことを発表しました。
これにより、対象デバイスのユーザーは、アプリを切り替えることなく、よりシームレスな操作が可能になります。
Google Home アプリで温度・センサー・ファンの設定が可能に
今回のアップデートにより、自動スケジュール機能だけでなく、手動での詳細なスケジュール設定が Google Home アプリ内で完結するようになります。対象となるモデルは以下の通りです。
- 第 3 世代 Nest Learning Thermostat
- Nest Thermostat E (英国 / EU 版を含む)
これまで Nest アプリで設定していた既存のスケジュールは、自動的に Google Home アプリに引き継がれます。ユーザーは Google Home アプリ上で、暖房および冷房の温度イベントの追加、削除、変更を手軽に行うことができます。

さらに、温度設定に加えて、センサーやファンのスケジュールも管理できるようになり、各家庭の環境に合わせた最適な設定を維持することが可能です。

全モデルを対象としたその他の改善点
今回の発表では、最新の Nest Learning Thermostat (第 4 世代) を含む、すべての Nest Thermostat モデルに対する改善も明らかにされました。
冷暖房状態の表示を改善
Google Home アプリにおけるサーモスタットの表示が更新され、冷暖房の状態がより鮮やかな色と分かりやすい説明で表示されるようになりました。これにより、現在の稼働状況を直感的に把握できます。
エネルギーダッシュボードの刷新
エネルギーダッシュボードも刷新され、エネルギー使用量をより詳細に分析できるようになりました。
- 冷暖房別の合計: 暖房と冷房それぞれのエネルギー使用量が個別に集計されます。
- 使用量の内訳: システムに代替熱や補助熱、第1・第2ステージなどが含まれる場合、ステージごとや暖房タイプごとの詳細な使用量を確認できます。
- 前年比の比較: 週単位で、月間のエネルギー使用量を前年の同週と比較できます。

まとめ
Nest Thermostat の主要なスケジュール設定機能が Google Home アプリに統合されたことで、ユーザーの利便性は大きく向上しました。アプリ間を移動する手間が省け、スムーズな操作が可能になります。
とはいえ、日本では Nest Thermostat は販売されていないため、今回のアップデートによる大きな影響はありません。