Google ウォレットでは、スマートフォンのフォトギャラリーからチケットや搭乗券などのパスを自動的にスキャンして追加する新機能の準備が進められていることが明らかになりました。
これは Android Authority が Google ウォレットの最新版アプリ (バージョン 25.32.792031365) の解析によって発見したもので、実際にこの機能を有効化することにも成功したと報告しています。
この機能が実装されれば、パスを手動で追加する手間が大幅に削減され、利便性が大きく向上することが期待されます。
写真からパスを自動でインポート
この新機能は「パスの自動インポート (Automatically import passes)」と呼ばれており、有効にするとユーザーのフォトギャラリーをバックグラウンドでスキャンし、イベントのチケットや搭乗券、その他の対象となるパスを自動で検出します。

ただし、検出されたパスが自動で無断で追加されるわけではありません。この機能がパスを検出するとユーザーに通知が届き、内容を確認した上で承認することで初めてウォレットに追加される仕組みになっています。
これにより、ユーザーは追加されるパスを常に確認することができます。
機能の有効化方法
この機能はオプションであり、デフォルトではオフになっています。有効にするには、主に2つの方法があります。
- 手動でパスを追加する際: パスを手動で追加した後の確認画面に表示されるショートカットから有効にする。
- Google ウォレットの設定から: 設定メニューに「パスの自動インポート」というトグルが追加され、そこから有効にする。
いずれの場合も、機能を有効にする際には、ユーザーが写真や動画へのアクセスを明示的に許可する必要があります。

手動追加の手間を大幅に削減
これまでも Google はウォレットのパス管理機能の改善を進めており、最近では画像をアプリに共有することでパスを追加する機能が導入されました。今回の自動インポート機能は、そのコンセプトをさらに一歩進めたものと言えます。
特に、搭乗券やイベントのチケットなどをスクリーンショットで保存することが多いユーザーにとっては、非常に便利な機能になります。
まとめ
今回明らかになった Google ウォレットの新機能は、写真からパスを自動で検出し、ユーザーの確認を経て簡単に追加できるというものです。
この機能が正式にリリースされれば、手動でパスを追加する手間が省ける便利な機能となりそうです。
いつリリースされるかは不明ですが、Android Authority が実際に機能を動作させられたことから、Google がこの機能の正式な展開に向けた準備を進めている可能性が考えられます。