Google の検索機能「かこって検索」に、新たに「ライブ翻訳 (Live Translate)」機能が追加される可能性が報告されました。
この情報は Android Authority が APK ファイルの解析から発見したもので、この機能が実現すれば、これまで静的なテキストに限定されていた翻訳が、動画やスクロール中の Web ページなど、動きのあるコンテンツにも対応するかもしれません。
新しい「ライブ翻訳」の概要
現在「かこって検索」で利用できる翻訳機能は、画面に表示されている静的なテキストを対象としています。しかし、今回発見された「ライブ翻訳」は、その名の通り、動きのあるコンテンツをリアルタイムで翻訳することを目指しているようです。
具体的には、以下のようなコンテンツの翻訳が可能になると考えられます。
- スクロール中の Web ページ
- 再生中の動画や GIF アニメーション
- その他、動的に内容が変化するアプリ画面
これにより、海外の動画ニュースのテロップを視聴しながら翻訳したり、言語が異なるアプリを操作しながらテキストの意味を理解したりといった、これまで以上に高度な使い方が可能になります。
UI と操作方法
Android Authority が有効化したテスト版によると、「ライブ翻訳」機能は以下のような特徴を持つようです。
- 起動と適用範囲の選択: 機能を開始すると、画面全体に適用するか、特定のアプリのみに適用するかを選択できます。これは Android 15 で導入される新しい画面録画機能と同様の仕様です。
- フローティングオーバーレイ: 翻訳の出力言語を設定するためのオーバーレイが画面上に表示されます。このオーバーレイは画面内で自由に移動させたり、最小化したりすることが可能です。
- 範囲指定翻訳: オーバーレイには、画面の一部だけを翻訳対象とするためのクロップ(切り抜き)機能も含まれている模様です(現時点では未機能)。
- 視覚的なフィードバック: 機能の使用中は、特別なアニメーションとともに、ディスプレイの端に虹色のグラデーションが表示され、ライブ翻訳がアクティブであることを示します。

機能をオフにしたい場合は、ボタン一つで通常の「かこって検索」インターフェースに戻ることができます。
まとめ
この「ライブ翻訳」機能はまだ開発の初期段階にあり、現時点では完全には機能していません。例えば、翻訳されたテキストが短時間で消えてしまうなどの課題が残っているようです。
「かこって検索」に「ライブ翻訳」が追加されれば、動画以外の動的なコンテンツで指定した範囲のリアルタイム翻訳が可能になるため、これまで以上に他言語の情報収集が楽になる可能性があります。
とはいえ、現時点では開発中の機能であり、正式にリリースされるかどうかはまだ分かりません。