Android 版の Google ウォレットアプリにおいて、ここ数週間でタッチ決済などで利用した店舗の住所や地図を「領収書の詳細情報」として表示するために、新たに位置情報へのアクセス許可が必要となっていることが分かりました。
領収書の詳細情報の地図表示がデフォルトから許可制に
これまで Google ウォレットでは、決済後のレシートに店舗名や住所が地図と共に自動的に表示されていました。しかし、7 月下旬から 8 月上旬にかけて行われた変更により、この機能を利用するにはユーザーが明示的に位置情報へのアクセスを許可する必要があります。
設定を有効にするには、Google ウォレットアプリ内でカードを選択し、直近のレシートを開くことでプロセスを開始できます。
この設定を有効にしていない場合、最近の取引履歴では地図が表示されず、代わりに設定を促す「今後の取引でより詳細な領収書を取得する」というメッセージが表示されます。[設定する] ボタンをタップして設定に進むと、「アプリの使用中のみ」の正確な位置情報を許可するよう求められます。

設定後の動作と注意点
位置情報へのアクセスを許可すると、それ以降の取引では再びレシートに店舗の地図が表示されるようになります。テストしたところ、機能としては以前の地図表示に戻るのみで、新たな機能追加は確認されませんでした。
ただし、この設定を有効にする前に記録された取引では地図が表示されないため、過去のレシートに地図を遡って表示させることができないことに注意してください。
まとめ
今回の変更について、Google からの事前の通知がなかったため、一部のユーザーは直近の取引(最大10件)で地図情報を記録できなくなってしまいました。
一方で、プライバシーの観点から見れば、機能と引き換えに位置情報の提供をユーザー自身が選択できるようになったことは、適切な変更と言えます。
もし、Google ウォレット内で店舗の地図を記録しておきたいユーザーは、早めに設定を確認し、位置情報へのアクセスを許可することをおすすめします。
出典: 9to5Google