Google は、米国などでスマートフォン向けに提供を開始してから 5 ヶ月を経て、ついに Androidタブレットでも「AI モード」の展開を開始しました。
現在、米国などすでに「AI モード」が提供されている地域の Android タブレット向け Google アプリのベータ版 16.30 において、「AI モード」が利用できるようになったことが確認されました。これまでタブレットでの新機能対応はスマートフォンに遅れる傾向がありましたが、今回のアップデートでその利便性が大きく向上します。
Google アプリのベータ版で「AI モード」が登場
Pixel Tablet などのデバイスでは、Google アプリのホーム画面 (Discover フィード) の上部に「AI モード」のショートカットが表示されるほか、Pixel ランチャーやホーム画面の検索ウィジェットからもアクセスできます。この機能の表示・非表示は、Google アプリの設定から切り替えることが可能です。
タブレット版の AI Mode のユーザーインターフェース (UI) は、スマートフォン版をそのまま拡大したようなデザインになっています。特に横向き (ランドスケープ) で表示した場合、まだ完全に最適化されているとは言えないものの、縦向き (ポートレート) での使用では問題なく機能します。
これまで Chrome ブラウザから google.com/aimode にアクセスする必要があったことを考えると、アプリから直接利用できるようになった点は大きな改善点です。
AI による応答の表示については、デスクトップの Web レイアウトが採用されています。タブレットの大画面は、AI が生成した要約や複数の情報源を比較検討する際に、スマートフォンよりも快適に使用できる可能性があります。
iPad での対応は今後の課題
一方で、iPad 版の Google アプリは Android 版よりも古いデザインが採用されており、現時点では AI Mode を利用することはできません。Android タブレットでの提供が始まったことで、今後 iPad を含む他のプラットフォームへの展開も期待されます。
まとめ
Android タブレットユーザーにとって、AI Mode の対応は待望のアップデートと言えますが、ベータ版での提供であり、UI には改善の余地があるようです。今後、正式版でのリリースとさらなる UI の最適化が進むことで、タブレットでの検索がより便利で快適になることが期待されます。
とはいえ、日本語環境では「AI モード」そのものがまだ提供されていませんので、まずはそのリリースを待つ必要があります。
出典: 9to5Google