Google の AI アシスタント「Gemini」に、別の AI ツールである「NotebookLM」で作成したノートブックをインポートする機能が開発中であることが明らかになりました。
これは Android Authority の AssembleDebug 氏が、最新の Google アプリのベータ版 (v16.30.59.sa.arm64) の APK 分解によって発見したものです。
この機能が実現すれば、ユーザーが指定した情報源に基づく NotebookLM の正確な回答と、Gemini の広範なウェブ検索能力を組み合わせた使い方が可能になるかもしれません。
NotebookLM との連携
今回、Gemini が NotebookLM のノートブックをインポートする機能の初期コードが発見されましたが、現時点では、インターフェース上に「ノートブックをインポートする」というオプションを表示させることはできるものの、実際に作成済みのノートブックを一覧に表示させることはできず、まだ開発の初期段階にあるようです。

NotebookLM は、ユーザーがアップロードした特定の文書(ノートブック)内の情報のみを基に回答を生成する、焦点を絞った AI ツールです。一方、Gemini はインターネット全体から情報を収集して回答を生成します。
Gemini と NotebookLM が連携することで、ユーザーが提供した資料の内容を深掘りしつつ、関連する最新情報をウェブから補足するといった、より高度な回答の生成が期待できます。
また、Gemini を日常的に利用しているユーザーの利便性向上し、ユーザーは Gemini アプリを離れることなく、特定の文書に基づいた NotebookLM スタイルの正確な回答を得られるようになることも期待されます。
なお、Google はこれまでに NotebookLM で初めて導入された「音声概要」を Gemini アプリへと導入していますが、今回は Gemini が NotebookLM の機能を取り込むような形となっています。
まとめ
Android 版 Gemini アプリで、NotebookLM のノートブックをインポートする機能が開発中であることが明らかになりました。
この機能はまだ初期段階ですが、実現すれば、特定の情報源に基づく回答とウェブ全体の知識を融合させた、新しい AI の活用法が生まれる可能性があります。
Gemini と NotebookLM を併用しているユーザーにとっては嬉しいアップデートとなりますが、Android 版以外 (ウェブ版など) への展開や、正式なリリース時期についてはまだ不明です。