Google は 2025 年 8 月 5日 、Gemini アプリにパーソナライズされた絵本を作成できる新機能「Storybook」を追加したことを発表しました。この機能は、ユーザーが入力したプロンプトに基づいて、オリジナルのイラストと読み聞かせナレーション付きの物語を自動で生成します。
この機能はデスクトップおよびモバイルの Gemini アプリで利用可能で、Gemini が対応しているすべての言語 (45言語以上) でグローバルに展開されます。
Gemini の「Storybook」機能とは
「Storybook (絵本)」機能は、ユーザーが想像した物語を Gemini に伝えるだけで、カスタムアートと音声ナレーションが付いた 10 ページのユニークな本を生成する機能です。
主な特徴としては、ユーザー自身の写真やファイルをアップロードし、それらを基に物語を作成できる点です。アートスタイルも、ピクセルアートやコミック、クレイアニメ、かぎ針編み、塗り絵スタイルなど、幅広い選択肢から選ぶことができます。生成された物語は、共有リンクを取得したり、印刷用にダウンロードしたりすることも可能です。
この機能を利用するためには、Gemini アプリの「Gem」内にある「Storybook」Gem を選択します。なお、現時点では試験運用版となってますが、個人の Google アカウントだけでなく Google Workspace アカウントでも利用することができます。

「Storybook」の具体的な活用例
Google は、「Storybook」機能の活用例として以下の 4 つを挙げています。
- 複雑なトピックの解説: 「5歳の子供に太陽系を説明する物語を作って」のように、難しいテーマを子供に分かりやすく伝えることができます。
- しつけや教育: 「7歳の息子に弟へ親切にすることの大切さを教えて。息子は象が好きなので、主人公を象にして」といったプロンプトで、教訓を込めた物語を作成できます。
- 子供の絵を物語にする: 子供が描いた絵をアップロードし、「これは7歳の子供が描いた絵です。この絵に命を吹き込む、創造的な絵本を書いて」と依頼すれば、その絵が物語の主役になります。
- 思い出を物語にする: 家族旅行の写真などをアップロードして、思い出をパーソナライズされた冒険物語に変えることができます。
まとめ
Gemini に新たに追加された「Storybook」機能は、AI を活用して誰もが簡単にクリエイティブな物語を生み出せる画期的なツールです。専門的なスキルがなくても、豊かな想像力だけで、世界に一つだけのオリジナル絵本を作成できます。Gem から簡単に作成することができるため、ぜひ試してみてください。
出典: Google, Google Gemini ヘルプ