Google Home と Nest のアシスタント性能低下問題に対し、米法律事務所が集団訴訟を検討

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Google Nest Hub (第2世代) の写真

Google Home および Nest デバイスの音声アシスタントの性能低下に関するユーザーからの苦情が増加していることを受け、米国の法律事務所が集団訴訟の可能性について調査を開始しました。これに対し Google は問題を認め、改善に取り組んでいると述べています。

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深刻化する Google Home の不具合

最近、Google Home や Nest デバイスのユーザーから、音声アシスタントの性能の低下を指摘する声が相次いでいます。以前は正常に機能していたにもかかわらず、安定したインターネット接続環境下でも、以下のような問題が報告されています。

  • コマンドの誤認識や応答の遅延
  • 指示とは異なる動作をする
  • 指示を完全に無視する

Reddit のスレッドでは、ユーザーから「以前はできていたコマンドをほとんど理解してくれず、『問題が発生しました。後でもう一度お試しください』と返されるだけになった」「子供部屋でホワイトノイズを再生するように頼んでも、自分がいる部屋で再生されてしまう」「扇風機を消すように頼んだら、照明が消えた」といった具体的な体験談が数多く寄せられています。筆者も同様の問題に遭遇しており、非常に困っています。

法律事務所が集団訴訟を検討

こうした状況を受け、米国の法律事務所 Kaplan Gore LLP は、Google に対する集団訴訟の可能性についての調査を開始したことを発表しました。

同事務所は、Google が「Google Home スマートホームサービスで増加している問題を修正できず、約束したサービスを提供していない」と指摘しており、「問題の規模と頻度が全国的に増加しているにもかかわらず、Google が状況を放置している」と主張しています。

現在、同様の問題に直面しているユーザーに対し、ウェブサイト上のフォームへの情報提供を呼びかけており、請求の可能性があるかどうかを確認できるとしています。

Google の対応と今後の見通し

一方、この集団訴訟の話が出る前に、一連の報告が表面化した後、Google は問題を認識していることを認め、できるだけ早く最新情報を共有すると発表しました。

その後、Google Home および Nest の最高製品責任者である Anish Kattukaran 氏は、現状について謝罪するとともに「私たちは皆さんの声を真摯に受け止めており、この問題を正しく解決し、より良い信頼性と機能性を提供する長期的な解決策を確保することに尽力しています」と、問題に取り組んでいることを明らかにしました。

Google は今秋に具体的な改善策を発表するとしていますが、それまでにユーザーの不満が収まらず、集団訴訟へと発展する可能性も考えられます。

いずれにしても、Google の対応次第とも取れますので、今後どうなるかは気になるところです。

出典: Android Authority

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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