Google は、米国とインドに続き、英国で Google 検索の新しい「AIモード (AI Mode)」の展開を開始したことを発表しました。この機能は、従来の Google 検索とは異なり、より対話的で複雑な質問に対応するものです。
「AI モード」とは?
「AIモード」は、検索結果のトップに表示される「AIによる概要 (AI Overviews)」とは異なり、Gemini アプリやチャットボットのように対話形式で検索できる機能です。
プロンプトは画像入力にも対応しており、従来の検索クエリ(検索するワード)よりも 2〜3 倍長い、複数パートからなる複雑な質問も可能です。Google によると、この機能は「製品の比較、旅行の計画、複雑なハウツーの理解」といった、より探索的な質問や複雑なタスクに最適です。
Google は以下のような質問を例として挙げています。
- 「今週末にエディンバラで友達とすること。私たちは音楽が好きで、チルい雰囲気も好きで、穴場スポットも探している食通です」
- 「渡り鳥はどうやって行き先を知るのですか?」
最初の回答の後に、さらに関連する質問を投げかけることもできます。
「AI モード」の仕組みと使い方
この機能は、カスタムバージョンの Gemini 2.5 によって動作しています。「クエリファンアウト」と呼ばれる技術を使用しており、1 つの質問を複数のサブトピックに分解して同時に検索を実行し、得られた情報を統合して回答を生成します。回答には、情報源となったサイトへのリンクも含まれます。
AI モードへのアクセス方法は以下の通りです。
- Webブラウザ: google.com/aimode に直接アクセスするか、検索結果ページの左上に新しく表示される「AIモード」フィルターから切り替えることができます。
- Android / iOSアプリ: Google アプリのメインタブ上部に「AIモード」が表示されます。また、ホーム画面の検索ウィジェットにAIモードへのショートカットを追加することも可能です。
ただし、記事執筆時点ではいずれも日本で展開されていないため、アクセスしても「お使いのデバイスまたはアカウントでは、現在 AI モードをご利用いただけません」と表示されます。

まとめ
Google AI モードは、英国で本日より展開が開始されます。米国、インド、今回の英国と、主要な英語圏での展開が順調に進んでおり、Google が AI を活用した検索機能の提供を早めているようです。
現時点で日本での提供については発表されていませんが、この流れを見ると、今後のグローバル展開も期待されます。
出典: Google