Google は 2025 年 7 月 8 日(米国時間)、Gmail に新しい「配信登録の管理(サブスクリプションの管理)」機能を導入したことを正式に発表しました。この機能により、ユーザーは受信しているメールマガジンなどの配信登録を一箇所で整理し、不要なものを簡単に解除できるようになります。
昨年、個別のメールから簡単に登録解除できる機能が導入されましたが、今回のアップデートはそれをさらに強化するものです。増えすぎたメールマガジンやニュースレターに悩まされているユーザーにとって、便利な機能となりそうです。
新機能「配信登録の管理」とは
新しく導入される「配信登録の管理」は、Gmail で受信している「登録(購読)したメール」を一覧で表示し、不要なものの配信停止手続きをワンクリックで行える機能です。これには、セール情報、ニュースレター、プロモーションメールなどが含まれます。
これまでのように、個々のメールを開いて配信停止リンクを探す手間や [メーリングリストの登録解除] ボタンを押す手間が省け、より効率的に受信メールを管理できるようになります。
新機能の使い方
この機能には、Gmail の受信トレイ画面の左上にあるナビゲーションバーからアクセスできます。
- Gmail の受信トレイを開きます。
- 画面左上のナビゲーションバー(三本線のアイコン)をクリックします。
- メニューから「配信登録の管理」を選択します。
「配信登録の管理」画面では、現在登録しているメール配信が、過去数週間に送信されたメールの数が多い順に一覧表示されます。
配信を停止したい送信元があれば、横にある「登録解除」ボタンをクリックするだけです。Gmail がユーザーに代わって、送信元に配信停止のリクエストを送信します。

展開時期
この機能は、Web 版、Android 版、iOS 版のそれぞれで段階的に展開されます。機能が利用可能になるまで最大 15 日かかる場合があります。
- Web 版
- 即時リリースドメイン: 2025 年 7 月 8 日から段階的に展開
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 7 月 28 日から段階的に展開
- Android 版
- 即時リリースドメイン: 2025 年 7 月 14 日から段階的に展開
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 7 月 31 日から段階的に展開
- iOS 版
- 即時リリース / 計画的リリースドメイン: 2025 年 7 月 21 日から段階的に展開
この機能は、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual ユーザー、および個人の Google アカウントを持つユーザーが利用できます。管理者側での特別な設定は不要です。
なお、すでに 2025 年 4 月下旬から一部の個人の Google アカウントを持つユーザーで、Android 版や Web 版で展開され始めていたことが報告されています。
まとめ
Gmail の新しい「配信登録の管理」機能は、受信トレイを整理し、不要なメルマガなどから解放されるための便利な機能となりそうです。特に、多くのメールマガジンやサービスに登録していて、その管理に手間を感じていたユーザーにとっては良い機能だと思います。
展開は段階的に行われるため、すぐに利用できない場合もありますが、対象となるすべてのユーザーが利用できるようになる予定です。