Google Pixel のハブモードに「スタンバイ」が登場? Android 16 の新機能を示唆する手がかり

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現時点ではまだハッキリとした情報ではありませんが、Apple の iOS に搭載されている「スタンバイ」モードと同様の機能が、将来的に Google Pixel スマートフォンにも搭載される可能性が改めて報告されました。

このきっかけになったのは、先週更新された Google システム リリースノートの Google Play 開発者サービス v25.18 に関する記述で、同機能に関する直接的な公式発表はないものの、いくつかの情報やコード内からの発見により、その可能性が高まっています。

目次

Pixel 10 と Android 16 QPR1 の最新動向

Google Pixel 10 が Qi2 (または Qi v2.2) 充電規格に対応するとの公式情報はありませんが、Google の近年の開発状況や Pixel 10 が早ければ 8 月にも登場する可能性を考えると、十分にあり得ることです。

また、Google は今年初めに、Android 16 の最初の四半期リリース (QPR1) でスマートフォンにロック画面ウィジェットを導入する計画を認めています。 Pixel 10 は Android 16 を搭載してデビューし、その後まもなく Android 16 QPR1 へアップデートされ、このロック画面ウィジェット機能が利用可能になる見込みです。

「ハブモード」の進化:Android 版スタンバイモードへの布石?

現在 Google がスマートフォン向けに最適化を進めている Android の「ハブモード」は、この新しい機能の中核を担う可能性があります。 Android 16 QPR1 でハブモードがスマートフォンに搭載されれば、ユーザーはスクリーンセーバー (時計やフォトフレームなどを表示) とウィジェットをシームレスに切り替えられるようになるとされています。 この機能は、iOS のスタンバイモードが提供する体験と似ています。

Android 16 コード内の「Stanby」ボタン

これまでのところ、Android 版「スタンバイ」モードの証拠はやや状況的なものでした。しかし、Google システムリリースノートの記述に加え、Android 16 のコード内からより具体的な手がかりが見つかりました。

コードについては、Android Authority が報告しているもので、Android の電源メニュー内に「Standby」ボタンを追加する計画を示す新しい文字列です。

<string name="global_action_standby">Standby</string>

この「Standby」ボタンは、スクリーンセーバーとロック画面ウィジェットを起動するように設計されていることが判明しており、これまで曖昧な情報が少しずつまとまり始めています。

Google Play 開発者サービスの更新もスタンバイモードを示唆

さらに、この推測に関連して、先週更新された Google システム リリースノートの Google Play 開発者サービス v25.18 には、「この新機能により、スタンバイモードをサポートするデバイスでキャストを使用できるようになりました」という記述が登場しました。この機能には [スマートフォン] のタグが付いており、モバイル版 Android 向けでもあることが明確に示されています。

ただ、具体的に「キャスト」が何を示しているかは明らかにされていませんが、文字通りに受け取れば「スタンバイ対応」デバイスにコンテンツをキャストできるようになったと解釈できます。既存の Google Cast 対応デバイスには、この「スタンバイ対応」に類する機能はなく、可能性としては Pixel Tablet のようにハブモードと Chromecast built-in を搭載した Android スマートフォンを指す可能性があります。

これまで Google がスマートフォンをキャストレシーバーとして対応させなかった理由は、ハードウェアの制限ではなくユーザーエクスペリエンスが最適化されない可能性があったと考えられています。これはキャストが横向きのデバイスを対象にしているためで、Android スマートフォンは基本的に縦向きのみで、横向きに充電器における機能が搭載されていないためです。

しかし、今回の記述やこれまでの情報から、Google は横向きで充電されている Android スマートフォンに「キャスト」することで、「スタンバイ」モードの画面を表現する可能性があります。

まとめ

Google が Qi2 充電規格の開発に協力していることから、対応する Android デバイスが増加するのは確実であり、時間の問題と言えます。

また、ベースになる技術も全く新しい機能というわけではなく、すでに利用可能な「ハブモード」からの拡張となることも、搭載される可能性が高いことを示唆します。とは言え、この機能がいつリリースされるかはまだわからず、現状では Android 16 QPR1 以降に登場する可能性が高そうです。

Google Pixel スマートフォンも、iPhone の「スタンバイ」のように充電中にコンテンツを表示できるようになれば、より便利になりますので、搭載に期待したいですね。

出典: Android Authority

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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