Google Gemini 2.0 Flash、透かし削除機能が話題に。著作権リスクも

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Android の Gemini アプリのアイコンの写真

Google の最新 AI モデル Gemini 2.0 Flash には、画像生成や編集などの高度な実験的機能が備わっていますが、最近話題となっているのが、画像内に挿入された透かし(ウォーターマーク)を高精度で削除する機能です。

Reddit や X の複数のユーザーが、Gemini の透かし削除機能について指摘しています(TechCrunch 経由)。この機能では、Getty Images や Shutterstock などの複雑な透かしが入った画像でも、透かし部分を自然に補完しながら処理できます。

@ThatArrowsmith

削除後は「AIで編集済み」を示す SynthID マークが追加されますが、一部の AI ツールを使用すれば、このマークも除去可能と指摘されています。

しかし、透かしの削除は著作権の問題を引き起こす可能性があり、商業利用されている画像やニュースメディアのコンテンツでは、透かしを消すことで著作権侵害にあたるリスクがあります。この問題に対し、Google が悪用を防ぐためにどのような対策を講じるのかが注目されています。

現在、Gemini 2.0 Flash のこれらの機能は、Google の開発者向けツール AI Studio 経由で提供されていますが、機能は「実験的」であり、「実用を目的とした機能ではない」と明示されています。

そのため、Google が今後この機能に透かし削除防止の仕組みを追加する可能性も十分に考えられます。 

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに50台以上の Chromebook を試し、Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。プロフィールはこちら

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