今週、より広範囲に展開されている Android Auto バージョン 15.2 のアップデートですが、一部のユーザー環境において、以前から提供されていた「アプリのクイックコントロール」 機能が動作しなくなるという問題が報告されています。
Android Auto の「アプリのクイックコントロール」とは
「アプリのクイックコントロールを表示する」は、タスクバーに表示されるウィジェット機能で、他のアプリを使用中でもメディア操作やナビの進行指示を確認できます。
Android Auto がダッシュボードデザインへ移行する以前は重要な役割を担っていました。
デザイン変更後は、このスペースがアプリのショートカットに割り当てられましたが、設定から「アプリのクイックコントロール」を有効にすることは引き続き可能でした。
アップデートで発生している問題
しかし、Reddit や Google ヘルプコミュニティに寄せられたユーザーの報告によると最新のアップデート後に一部の環境で本機能が動作しなくなっています。
特にタスクバーが縦向き表示のディスプレイで、トグルをオンにしてもウィジェットが表示されません。
従来は設定を有効にするとタスクバーが画面下部へ強制移動し、ウィジェットが利用できましたが、現在は設定を切り替えても変化が起きないとのことです。


この問題は、Android Auto 15.2 が安定版としてリリースされた 9 月下旬頃から見られ始めましたが、ここ一週間でアップデートの展開が拡大したことに伴い、報告するユーザーも増えているようです。
筆者の環境では影響なし
なお、筆者は Android Auto ベータ版 15.3 を使用していますが、実際に車載のディスプレイオーディオで確認してみたところ、今回の問題は発生していませんでした。


意図的な変更かバグかは不明
現時点では、この変更が Google による意図的なものなのか、あるいは単なるバグなのかは明らかになっていません。
他のディスプレイ形式では引き続き機能が動作していることから、Google が「クイックコントロール」を完全に廃止しようとしているわけではないと考えられます。しかし、この機能に影響を与える何らかの変更が水面下で行われたことは間違いありません。
いずれにしても、Google の対応を待つしかなさそうです。
出典: 9to5Google