Google 時計アプリに導入された新しい Material 3 Expressive デザインにより、一部のユーザーから時刻表示がガタつく、レイアウトが崩れるといった問題が多数報告されており、アップデートの品質に疑問の声が上がっています。
報告されている主な問題点
今回のアップデートでユーザーが指摘している主な問題点は以下の通りです。
- 時刻表示のガタつき: 世界時計やストップウォッチの画面で、秒が進むたびに数字のフォントサイズが変わり、UI 全体がガタガタと揺れるように見える現象が報告されています。
- 可変幅フォントによるズレ: ストップウォッチの数字がカウントアップする際に、可変幅フォントの影響で数字全体が水平にズレてしまい、表示が不安定に見えます。一部のユーザーは、システムのテキストを太字に設定すると、この問題がさらに悪化すると指摘しています。
- レイアウトの崩れ: 新しいデザインの大きなレイアウトにより、一部のデバイスや設定ではタイマーなどのコントロールが1画面に収まらず、スクロールしないと全体が表示できなくなっています。また、「stopwatch」といった単語が途中で改行されてしまう表示崩れも確認されています。

これらの問題は、使用しているデバイスのディスプレイサイズやフォント設定に依存するようですが、Google の標準アプリとして、どのような環境でも安定して動作することが期待されるため、多くのユーザーが不満を感じています。
現状の対策と今後の見通し
現在、Google のヘルプコミュニティでは、この問題に対する唯一の対策として「アプリからフィードバックを送信し、修正パッチを待つこと」が案内されています。
今回のデザイン変更は、一部で「急ごしらえ」との印象を与えており、Google による早急な品質改善アップデートが待たれます。
まとめ
Google 時計アプリの Material 3 Expressive へのアップデートは、デザイン性を高める意図とは裏腹に、多くのユーザーにとって使い勝手を損なう結果となっています。時刻表示のガタつきやレイアウト崩れといった基本的な問題は、アプリの信頼性に関わります。
記事執筆時点で、HelenTech の Google Pixel 10 Pro で確認してみたところ、今回報告されているような問題の影響は受けていませんでした。ただ、「ストップウォッチ」はデフォルトの表示サイズだと変なところで改行されています。

もし同様の問題に遭遇した場合は、アプリ内のフィードバック機能を通じて Google に報告することをおすすめします。今後のアップデートでこれらの問題が解消されることに期待しましょう。