Google、アップデートで一部の Chromebook から Play ストアが消えるバグを認める。現在修正対応中

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Google は、最新の ChromeOS のアップデート後、一部の Chromebook から Google Play ストアとすべての Android アプリが消えてしまう問題が発生していることを公式に認めました。Reddit やヘルプコミュニティでユーザーからの報告が相次いだことを受け、Google は「この問題の迅速な解決に取り組んでいる」と述べています。

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一部の Lenovo 製 Chromebook で問題が発生

今週初めから、Google の公式ヘルプコミュニティや Reddit などにおいて、複数のユーザーから Chromebook を再起動またはアップデート後に Play ストアのアイコンやインストール済みアプリがすべて消えてしまったことが報告されていました。この問題は特に、Lenovo 100e、300e、IdeaPad S330 といったデバイスのユーザーが多いようです。

報告された問題の多くは、コードネームが「hana」で共通する 2019 年頃の Lenovo 製デバイスで発生しています。影響を受けたデバイスは、安定版チャネルのビルド 16295.54.0 を実行しており、Android アプリを実行するためのランタイム (ARC) が無効化され、再度有効にするための設定項目も見当たらない状態となっています。

記事執筆時点における hana のバージョン情報

この問題については、IssueTracker でも確認されています。

Google の対応と現在の対処法

当初、一部のユーザーは、古い Chromebook のセキュリティを維持する代わりに Android サポートを終了する、Google の新しい有料延長アップデートプログラムに誤って同意してしまったのではないかと懸念していました。

しかし、Google はこの問題をバグであると明言し、延長アップデートプログラムとは無関係であると明らかにしました。Chromebook コミュニティマネージャーは Reddit公式フォーラムで、「この問題は、ごく一部のユーザー、一握りのモデルで発生しています」と説明しています。

現時点で Google が公式に推奨している唯一の対処法は、キーボードで Alt + Shift + i を押してフィードバックツールを開き、ハッシュタグ #hanaextended を含めて報告することです。これにより、技術者がログから関連する報告を特定しやすくなります。

なお、デバイスの初期化 (Powerwash) を行ってもアプリは復元されず、ウェブ版の Play ストアにアクセスしても、デバイス上には存在しないソフトウェアが「インストール済み」と表示されるだけです。

いずれにしても現時点ではユーザー側で対応できることはなく、Google が修正をリリースするまで待つしかありません。Google は修正パッチがいつ提供されるかについて明らかにしていませんが、問題を公式に認めたことで、修正も提供される予定です。今後の進展があり次第、改めてお伝えします。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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