Chromebook では、SD カードや USB メモリを接続するだけで、内部ストレージのようにファイルの読み書きが可能です。
この記事では、外部ストレージの基本的な使い方から、Chromebook が対応するフォーマット形式、安全な取り出し方法までを分かりやすく解説します。
Chromebook で SD カードや USB メモリを使うには
Chromebook に SD カードや USB メモリを挿入すると、自動的に認識されます。
接続後、「ファイル」アプリを開くと、左側のサイドバーにデバイス名が表示されます。表示されない場合は、再接続や別ポートへの差し替えを試してみてください。

ファイルの閲覧・コピー・移動
外部ストレージが認識されると、「ファイル」アプリ内で通常のフォルダと同様に操作できます。
たとえば、SD カード内の写真を Chromebook 本体にコピーしたい場合は、ファイルをドラッグ&ドロップするだけです。反対に、Chromebook 内部ストレージ(「ダウンロード」フォルダなど)や Google ドライブにコピーすることもできます。

外部ストレージのフォーマットと互換性
Chromebook が主に対応しているファイルシステムは、Google のサポートページでも明記されており、FAT32・exFAT・NTFS(読み取りのみ)などが利用できます。
- FAT32
- exFAT
- NTFS(Chromebook 上での読み取りはできますが、ファイルの書き込みや編集はできません)
これらのうち、推奨されるファイルは exFAT 形式です。
4 GB 以上の大容量ファイルを扱う場合や、Windows・macOS・Chromebook 間で共有したい場合に最も安定しています。一方、FAT32 は互換性は高いものの、扱えるファイルサイズに制限(最大 4 GB)がある点に注意してください。
なお、Chromebook は FAT(FAT16、FAT32、exFAT)のほか、HFS+(読み取り専用)や NTFS、UDF などにも対応しています。
安全に取り出す方法
SD カードや USB メモリを安全に取り出すには、「ファイル」アプリのサイドバーにあるメディア名の横に表示される「取り出し」アイコンをクリックします。
この操作によって書き込みが完了し、データ破損を防ぐことができます。アイコンが消えたことを確認してから、デバイスを抜いてください。

よくある質問(FAQ)
Chromebook が SD カードや USB メモリを認識しない場合は?
まず別の USB ポートや SD スロットに差し替えてみてください。
それでも認識されない場合は、カードリーダーやメディア自体の不具合、またはフォーマット形式が非対応(例:APFS、ext4 など)の可能性があります。Windows や macOS で exFAT に再フォーマットすると解決することが多いです。
Chromebook にもフォーマット機能はありますが、OS 間での共有が目的なら exFAT でのフォーマットをおすすめします。フォーマットする方法については、以下の記事で紹介しています。
Chromebook でファイルが開けない・編集できない場合は?
Chromebook は一部の特殊形式(例:Windows の実行ファイル .exe、Apple の文書ファイル .pages、一部の古い動画形式 .wmv など)に標準で対応していません。
Google ドライブにアップロードして、Google ドキュメントやスプレッドシートで開くと内容を確認できることがあります。
SD カードを安全に取り出すには?
「ファイル」アプリのサイドバーに表示されるメディア名の横にある「取り出し」アイコンをクリックしてください。書き込み中に抜くとデータ破損の原因になるため、必ず取り出し操作を行いましょう。
どのフォーマット形式を使えばよいですか?
一般的には exFAT 形式がおすすめです。
FAT32 よりも大容量ファイルに対応し、Windows・macOS・Chromebook のすべてで読み書きできます。
まとめ
Chromebook では、SD カードや USB メモリを挿すだけで簡単に利用できます。
ファイルの閲覧やバックアップ、外部デバイスとのデータ共有もスムーズに行えるため、クラウドストレージとあわせて使うことでより柔軟な運用が可能です。
HelenTech では、この他にも Chromebook の設定・活用について紹介していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
出典: Chromebook ヘルプ


