Chromebook の「フォーカスモード」は、タイマー設定、タスク管理、通知の非表示(サイレント モード)を組み合わせて、作業や学習に集中できる環境を作る機能です。
この記事では、Chromebook における「フォーカスモード」の基本的な使い方と設定方法を説明します。
フォーカスモードとは
フォーカスモードは、ChromeOS に標準で搭載されている、作業や学習への集中を支援する機能です。 設定した時間だけタイマーを作動させ、その間は通知をオフにするサイレント モードが自動的に有効になります。
さらに Google ToDo リストと連携して現在のタスクを表示したり、集中力を高めるのに役立つ BGM を再生したりすることも可能です。
フォーカスモードの使い方
Chromebook でフォーカスモードを開始するには、次の手順で設定します。
Chromebook のシェルフ(タスクバー)右下にある [時刻] をクリックし、「クイック設定」を開きます。
その中にある [フォーカス モード] をクリックします。

タイマーで集中したい時間を設定します。
必要に応じて、集中したいタスクや作業中の BGM、サイレントモードのオン・オフを設定できます。

設定が完了したら、[開始] ボタンをクリックしてフォーカスモードをスタートさせます。
なお、フォーカスモードが開始されている間、シェルフにフォーカスモードのアイコンが表示されます。これをクリックするとメニューが開き、途中で停止したり、10 分の時間延長をすることもできます。

設定をカスタマイズする
フォーカス モードのパネルでは、以下の 4 項目をカスタマイズできます。
- タイマー: 集中する時間を指定します。設定した時間が経過すると通知が表示されます。セッション中に時間を延長することも可能です。
- タスク: 集中モード中に行う目標(タスク)を作成するか、Google ToDo リストから選択できます。表示されるタスクは、リストに関係なく登録されている順から参照されます。また、フォーカスモードから新たに追加することもできます。
- BGM: バックグラウンドで再生する音声 (BGM) を選択できます。以下の 4 種類のプレイリストが用意されているほか、YouTube Premium 加入者は YouTube Music からプリセットされたプレイリスト 4 種類をさらに選ぶことができます。
- 自然
- フロー
- クラシック
- アンビエント
- フォーカス スーパーミックス (YouTube Music)
- アコースティック洋楽ヒッツ (YouTube Music)
- イージー・モダン・ソウル (YouTube Music)
- Néctar (YouTube Music)
- サイレントモード: [フォーカスモード中はサイレントモードにする] のオン・オフを切り替えます。デフォルトではオンになっており、フォーカスモード中は通知が一時停止されます。



ちなみに、Google Workspace アカウントを使用している場合、BGM の設定が表示されません。フォーカスモードで BGM を設定したい場合には、個人の Google アカウントを使う必要があります。
セッション終了後
設定した時間が経過すると、完了通知が画面右下に表示され、通知音が鳴ります。シェルフのアイコンをクリックしてメニューを開くと、さらに 10 分延長するか、セッションを終了するかを選択できます

なお、一度アイコンを開いて閉じるとアイコンが消えるため、改めてクイック設定パネルから設定する必要があります。
実際に使ってみると…
Chromebook のフォーカスモードは必要最小限の機能になっており、ちょっとした作業で邪魔をされたくないときなどに重宝します。
しかし、YouTube Premium ユーザーであってもプレイリストが少ない(自分のプレイリストは使用できない)ことや、完了の通知が小さくて分かりづらい、経過時間が分かりづらいといった難点があります。
とはいえ、サードパーティアプリや拡張機能を使わずに、簡単に時間を区切って作業するテクニック(いわゆるポモドーロ・テクニック)ができるという点はメリットです。何より、時間を区切って通知をサイレントモードにできるというのが最大のメリットです。
まとめ
Chromebook のフォーカスモードは、時間を区切って作業に集中したい場合に役立つ機能です。 通知をオフにし、取り組むべきタスクを明確にすることで、作業効率を高めることができます。
最新バージョンの ChromeOS をお使いの Chromebook ユーザーであれば、誰でもフォーカスモードを使うことができますので、ぜひ試してみてください。
出典: Chromebook ヘルプ


