先週、DELLが海外で発表したばかり「DELL Latitude Chromebook 5300 2-in-1」と「DELL Latitude Chromebook 5400」の両モデルですが、何と本日、日本国内でも法人向けとして発売することを発表しました。
海外発表から1週間ほどで国内でも展開してくるとなると、相当このモデルに力を入れていく方針であることがわかります。
さらにこの両モデルには、国内でも待ち望む声が多かったLTE対応オプションも用意されているため、まさに法人向けとしてはうってつけの1台じゃないでしょうか。
なお価格は個人向けとして考えると高額に思いますが、これらのモデルは法人向けであるため、様々なサポートやサービスを含めたものになっていることだけ忘れないようにお願いします。
また、国内販売モデルはまだページがないようですので、導入を検討される方はDELLに直接問い合わせる必要があるようです。
下記のスペックについては、海外の公式サイトを参考にして前回の補足としてまとめておこうと思います。
Latitude 5300 2-in-1 Chromebook Enterprise
まずは2-in-1スタイルを採用した13.3インチのChromebook「Latitude Chromebook 5300 2-in-1」のスペックから。
Latitude 5300 2-in-1 Chromebook Enterprise | |
ディスプレイ | 13.3インチ IPS 1,920 × 1,080 アンチグレア |
CPU | Core i5-8365U Core i7-8665U |
RAM | 8GB〜32GB |
外部ストレージ | 128GB〜1TB PCIe NVMe |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(3.1 PD) ×1 USB-A(3.1) ×2 HDMI ×1 イヤホンジャック DC電源 |
バッテリー | 42Whr 60Whr |
その他 | バックライトキーボード MIL-STD 810G準拠 LTEオプションあり |
サイズ | 幅305.7×奥行207.05 ×厚み19.3mm |
重さ | 1.36kg |
価格 | 141,500円〜 |
自動更新ポリシーの期限 | 2026年8月 |
13.3インチにIPS方式を採用したフルHDディスプレイで、アンチグレア加工がされています。
「Latitude 5300 2-in-1 Chromebook」は、360度回転するヒンジを採用しているため、タブレットモードやテントモードの利用が可能になっています。
選択できるCPUは海外では4種類存在していますが、国内ではCore i5およびi7となるようです。
おそらく、この構成であれば8GBRAMの128GBストレージがベースとなって、要望に応じて最大32GBRAMであったり、ストレージも同様に最大1TBと選択できるという流れかと思います。
とくにストレージに関しては、PCIe NVMeという転送速度が早いものを採用していますので、体感的にもかなり違いがあると思います。
ポート類も充実していますし、バッテリー駆動時間の長さもウリとしているので、かなりバランスの取れたモデルであることは間違いないと思います。
また、バックライトキーボードを備え、MIL-STD 810Gに準拠した堅牢性があるなど、夜間や特殊な環境での利用も想定しているあたり、さすがデルだなという印象です。
しかも、それでいて重さは1.36kgと13.3インチクラスとしては比較的軽量に仕上がっているのが驚きです。
持ち運びを前提とした法人向け、ハイスペックなChromebookとしては堅牢性も含めてかなり良いモデルだと思います。
価格については141,500円からとなっていて、本日より販売が開始しています。
続いて「Latitude 5400 Chromebook Enterprise」のスペックです。
Latitude 5400 Chromebook Enterprise
こちらは14インチで一般的なノートパソコンスタイルのクラムシェルタイプとなっているモデル「Latitude 5400 Chromebook Enterprise」です。
Latitude 5400 Chromebook Enterprise |
|
ディスプレイ | 14インチ 1,920 × 1,080 (1,366 × 768) アンチグレア タッチ対応モデルあり |
CPU | Core i5-8365U Core i7-8665U |
RAM | 8GB〜32GB |
外部ストレージ | 128GB〜1TB PCIe NVMe |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(3.1 PD) ×1 USB-A(3.1) ×3 HDMI ×1 Ethernet ×1 イヤホンジャック DC電源 |
バッテリー | 42Whr 51Whr 68Whr |
その他 | バックライトキーボード MIL-STD 810G準拠 LTEオプションあり |
サイズ | 幅323.05×奥行216.0 ×厚み19.6mm |
重さ | 1.47kg |
価格 | 105,500円〜 |
自動更新ポリシーの期限 | 2026年8月 |
こちらのスペックと価格はこのようになっています。
14インチのアンチグレア加工がされたディスプレイは、HDもしくはフルHDからの選択となっていて、タッチスクリーンの対応・非対応も選ぶことができます。
このモデルも、採用されるCPUはCore i5とi7になるようですが、海外ではi5には8265Uと8365Uのオプションがあるようです。おそらく、HDかフルHDかの違いに依るところかと思います。
RAMとストレージも、「5300」と同じく8GBRAM標準から最大32GBRAM、128GBから1TB PCIe NVMeという構成になっていますの。
14インチとやや大型化しているため、ポート類もさらに充実していますので、どちらかと言えば社内に置きっぱなしにするChromebookとした位置づけかと思います。
それであっても、MIL-STD 810G準拠の堅牢性を有していますので、タフな現場での利用にも対応できますし、重さも1.47kgほどと決して持ち運べないものでもないため、活用の幅は「5300」と同じくらいあるかと思います。
もちろんLTEオプションも用意されていますので、急な持ち出しにも対応できますし、かなり面白いモデルとなっています。
どこかに腰を据えて作業したりテレワークなどの利用にも向いているかもしれません。
こちらの価格は、105,500円からとなっていますが、HDベースかフルHDベースかははっきりとわかっていません。
同じく本日より提供開始となっています。
なお、この製品のレビューはこちらの記事をご覧ください。
まとめ – 法人向けとしてはある意味「最強」
と、いうことで今回は日本でも発売がアナウンスされたDELLの法人向け「Latitude 5300 2-in-1 Chromebook Enterprise」と「Latitude 5400 Chromebook Enterprise」のスペックをまとめておきました。
本当、このスペックがChromebookで選択できるなんて、現状では間違いなく最強のChromebookだと思います。
もちろん個人や教育現場で考えてしまえば、本当にこんなスペックが必要なのかという意見があるのも当然かと思いますが、一定数は必要とする層がいるからこそリリースしてきたと思いますし、何より自分は欲しいと思います(笑)
単純なリモートの窓口としてだけでなく、Chromebook単体で作業することも考えると、やっぱりスペックが高い方がより良いわけですし、今後Chrome OSでもできることが増えてくれば安心感があると思います。
私自身も、普段何気なく使うものであればCeleronやMediaTekのCPUを搭載するChromebookで十分なわけですが、ちょっとした作業で画像を編集したりGsuiteを駆使して何かをしようと思うと、やっぱりPixelbookなどハイスペックの方が幅広く対応できるんですよね。
このあたりはきっと、使い方に依るところなんだと思います。
いずれにしても、今まで海外でも法人向け(エンタープライズ)として、ハイスペックなChromebookが展開されたことはありませんでしたので、その流れが国内でも遅れなく出てきたことは喜ばしいですよね。
ということで今回はこんな感じで。
余談ですが、今回登場したモデルが「Sarien」のコードネームを持った機種でした。
プレスリリースデルテクノロジーズ、「Latitude 5400 Chromebook Enterprise」などを提供開始