これまで Chromebook に関する開発情報は多数お届けできていますが、Chromebox についてはもともと Chromebook に対してモデル数が少ないという事情があります。しかし、今回新たに Chromebox と思われる 2 つのデバイスの開発が始まったことを確認しました。
今回開発が始まったデバイスのボード名は「Kulnex」と「Moxoe」と呼ばれており、どちらも Intel プロセッサを搭載した Chromebox の設計基盤となっている「Brask」をベースに構築されています。
そのため、これら 2 つは Chromebox である可能性が高いと考えられますが、Chromebase や Google Meet ハードウェアである可能性も否定できません。
新しく開発の始まった「Kulnex」と「Moxoe」
現時点では、どちらのデバイスに関する情報も多くはありませんが、「Kulnex」と「Moxoe」の基礎となっている「Brask」と呼ばれるボードは、次のようなモデルに派生しています。
- Lenovo ThinkCentre M60q Chromebox (kinox)
- HP Chromebox Enterprise G4 (gradios)
- ASUS Chromebox 5 / 5a (Kuldax)
- Acer Chromebox CXI5 (moli)
- Acer Chromebox CXI6 (moxie)
- Chromebox OPS シリーズ(bujia) … など
これらのモデルから分かるように、少なくとも Chromebook ではなく Chromebox になることはほぼ確実と言えます。


また、いずれも Intel のプロセッサを搭載しており、今回の 2 つのモデルもコードから Intel Alder Lake 世代を採用することも確認できています。

この他、USB-C ポートと合計 4 つの USB-A ポート、HDMI ポート、さらに Qi ワイヤレス充電などで周辺機器を充電できる機能を備えている可能性が示されています。この機能は、ASUS Chromebox 5 の海外発売の一部モデルでも見られます。

Acer が開発しているかもしれない
まだハッキリとしていませんが、「Kulnex」と「Moxoe」の開発担当者には、過去に Acer や AOpen のデバイスのみに携わっている Quanta のメールアドレスを持つ人物がいるため、これらのデバイスは Acer のデバイスとなる可能性があります。
しかし、すでに Acer からは最新の「CXI6」などが昨年 9 月に発表されており、同世代のチップを採用するデバイスを再リリースするとはやや考えづらいです。
そのため、Acer ではなく AOpen のデバイスとなるか、あるいは Chromebox 以外の Chromebase になるかもしれません。もちろん、Acer ではなく異なるメーカーのデバイスになる可能性も十分に考えられます。
まとめ
現時点では「Kulnex」と「Moxoe」が具体的にどのメーカーから登場するかは不明確ですが、少なくとも Chromebox 市場に新たな選択肢が加わることは間違いなさそうです。
とくに ASUS Chromebox 5 でのみ採用されたユニークな「Qi ワイヤレス充電」機能への対応が示唆されている点は興味深いかもしれません。
これらのデバイスがいつリリースされるかは分かりませんが、すでに発売されているデバイスをベースに構築されていることから、年内の登場も有り得そうです。


