Google は 2025 年 12 月 20 日（現地時間）、 Google Workspace for Education を利用する全年齢のユーザーに向けて、 Gemini アプリ内での画像生成機能の提供を開始しました。
これにより、これまで制限されていた 18 歳未満の学生ユーザーも、 Nano Banana モデルを搭載した強力なクリエイティブツールを活用できるようになります。
教育現場での活用
このアップデートにより、学生は自分のアイディアを即座に可視化し、学習内容をより深く理解することが可能になります。
例えば、理科のプロジェクトで「細胞のミトコンドリア」の画像を生成したり、歴史の授業で「古代ローマの広場」を再現した画像を生成して、プレゼンテーション資料に活用したりといった使い方が想定されています。
18 歳未満のユーザーに向けた安全性と制限
若年層のユーザーが安全に利用できるよう、機能にはいくつかの制限と保護策が設けられています。
例えば、18 歳未満のユーザーは、生成された画像に対して追加のプロンプトを送ることで内容を改善することはできますが、画像を直接編集したり、自身でアップロードした画像を元に新しい画像を生成したりすることはできません。
また、 Google はこの機能の導入にあたり、 18 歳未満のユーザーに特化した厳格なテストを実施したと説明しています。
Gemini には、若年層に不適切な領域を認識し、違法な物質や年齢制限のあるコンテンツが回答に含まれないよう、コンテンツフィルターを含むセーフティ機能が実装されています。
管理者による制御と展開状況
管理者側では、 Google 管理コンソールから Gemini アプリのサービス設定をオフにすることで、必要に応じて特定の組織部門（ OU ）やグループでの画像生成機能を制限できます。
また、保護者向けのコミュニケーションを円滑にするためのリソースも用意されており、学校側の導入ポリシーに合わせた柔軟な運用が可能です。
今回の機能は、 Google Workspace for Education Fundamentals 、 Standard 、および Plus を利用しているすべてのユーザーが対象です。
即時リリースおよび計画的リリースのドメインですでに展開が開始されており、すぐに対象ユーザーが利用可能な状態となっています。
