Google は Pixel Watch を対象とした 2025 年 12 月のソフトウェアアップデートとともに、Wear OS 6.1 の配信を開始したことを発表しました。
対象モデルは Pixel Watch 2、Pixel Watch 3、Pixel Watch 4 の 3 機種で、アップデートは段階的に展開されます。
利用可能になると、ユーザーのウォッチに通知が届き、Google Play ストアから更新できます。
記事執筆時点で、筆者の Pixel Watch 4 においてアップデートの受信を確認しました。
2025 年 12 月のアップデート内容
今回のアップデートにより、グローバル向け Pixel Watch 2 / 3 / 4 のビルド番号は BP4A.251205.005.W7 に、セキュリティパッチも 2025 年 12 月 5 日付けに更新されます。

セキュリティ修正の詳細については、「Google Pixel Watch のセキュリティに関する公開情報」をご覧ください。
Pixel Watch 4 向けの新機能:新しいジェスチャーの追加
Pixel Watch 4 では、片手で操作できるジェスチャーが強化され、新たに「ダブルピンチ」と「手首をひねる(リストターン)」の 2 種類のジェスチャーが追加されました。
いずれもデフォルトで有効になっており、アップデート後にすぐに利用できます。なお、これらの機能については以前導入の可能性がコード上から発見されていました。

ダブルピンチ
人差し指と親指を軽く 2 回合わせることで、通知のスクロール、スマートリプライの送信、タイマーやストップウォッチの操作、アラームのスヌーズ、音楽の再生/停止、カメラのシャッター操作などが行えます。
今後は電話の応答・終了操作にも対応予定とされています。
手首をひねる(リストターン)
手首を素早く外側へひねってから戻す動きをすると、着信の消音や通知のクローズなどが行えます。移動中や片手がふさがっている場面でも操作しやすくなります。

このほか、Pixel Watch 4 向けには「手をあげて話す」ジェスチャーのチュートリアル が追加され、機能の使い方をその場で確認できるようになりました。
Pixel Watch 3 / 4 向けの新機能:スマートリプライが強化
Pixel Watch 3 および Pixel Watch 4 では、スマートリプライ機能が大幅に改善されました。
今回のアップデートでは、Google の大型モデル「Gemma」を元に最適化した オンデバイス言語モデル を新たに搭載し、スマートリプライが Pixel Watch 単体で生成できるようになっています。
これにより、返信生成が以前よりも約 2 倍高速化し、メモリ使用量は 約 3 倍効率化したとされています。
まとめ
Google は Pixel Watch 向けに 2025 年 12 月のアップデートとともに Wear OS 6.1 を展開し、いくつかの新機能も追加されました。
すでに筆者の Pixel Watch 4 でも展開を確認しており、新機能を含めて利用可能になっています。
アップデートは地域やキャリアにより数週間かけて順次展開されるため、通知が届くまで時間差が生じる場合があります。
もし、まだ通知が届いておらず手動でアップデートを確認したい場合は、以下の手順を試してみてください。
- Pixel Watch で [設定] を開く
- [システム] > [システムアップデート] に移動する
- 「お使いのウォッチは最新です」と表示されている場合、画面を [複数回タップ] するとダウンロードが開始されることがあります
- Wi-Fi 接続を優先するため、Bluetooth を一時的にオフにしておくとダウンロードが早く進む場合があります


