Google が Pixel Watch 向けに新しいジェスチャー操作の開発に取り組んでいる可能性が報告されました。
これは Android Authority が Pixel Watch アプリの最新版バージョン v4.2.0.833802130 を解析したことで明らかになりました。
現時点ではユーザーには提供されていませんが、コード内には「ダブルピンチ」と「リストターン」という 2 つの新操作に関する具体的な記述が含まれており、今後のアップデートで機能追加が行われる可能性があります。
ダブルピンチ
開発に取り組まれているとされる 1 つ目の機能は「ダブルピンチ」で、親指と人差し指を 2 回つまむ動作で操作を行うジェスチャーです。
アプリ内のコードでは、次のような記述が確認されています。
Use double pinch to answer calls, interact with notifications, take photos and more
この記述では、電話の応答、通話への操作、写真撮影(カメラのリモート操作)などが可能になるといった説明が含まれており、Apple Watch や Samsung Galaxy Watch のジェスチャー操作に近い使い方が想定されています。
リストターン
2 つ目は手首を回す動作を利用した操作で、こちらもコード内で次の説明が含まれています。
Use wrist turn to silence calls, and close alerting notifications
着信音のサイレント化や通知を閉じることができるとしており、過去の Android Wear 時代に存在した手首ジェスチャー機能が再び導入される可能性があります。
とくに荷物を持っていているときなど、両手をすぐに使えないときに便利な機能といえます。
現時点の状況と今後の可能性
今回の 2 つのジェスチャーはいずれもアプリ内にコードが追加されているものの、機能自体はまだ有効化されておらず、ユーザーは利用できる状態ではありません。
また、どのモデルが対応するかについても記述はありません。Pixel Watch はモデルごとに搭載センサーが異なる可能性があるため、初代、Pixel Watch 2、Pixel Watch 3、Pixel Watch 4 のどこまで対応が広がるかは現時点で不明です。
提供時期についても確定的な情報はなく、まだ開発の初期段階と考えられることから、次回の Pixel Drop や Wear OS のアップデートで実装されるか、さらに先になる可能性もあります。なお、開発が中止されて正式版に登場しない可能性もゼロではありません。


