Pixel Watch シリーズで、ウォーキングの距離が大きくズレるという問題が Reddit などで報告されています。
これは、同じルートを移動しても「サイクリング」や「ランニング」は正しく計測される一方、「ウォーキング」だけ距離が極端に短く表示されるといったものです。
ウォーキングのみ距離が大きくズレる現象
今回 Reddit ユーザーから報告された事例では、同じルートを往復した際、以下のような結果になったといいます。
- サイクリング・ランニング:Google マップの実測距離とほぼ一致(GPS 計測)
- ウォーキング:実際の移動距離の 1/4 以下しか表示されない(推定:歩幅計算)
この差は、ウォーキング時に GPS ではなく歩数×歩幅に基づいて距離を計算している可能性が指摘されています。


歩幅に基づく距離算出は、ペースや路面、ユーザーの歩き方によって誤差が大きくなりやすく、手動設定の歩幅が合っていない場合はさらにズレが生じます。
原因として有力なのは「歩幅補正対象の違い」
Fitbit および Google の仕様では、GPS と歩数を組み合わせて自動的に歩幅を補正する仕組みがあります。
しかし Google のヘルプページや Fitbit アプリの設定では、ランニングには補正が適用されると記載されているものの、ウォーキングについては明記されていません。

そのため、ウォーキングでは GPS が優先されず、歩幅による推定距離がそのまま採用される可能性が高いと見られています。
ただし、Google が現象を正式に認めたわけではなく、現時点では仕様に基づく挙動なのか、改善可能な問題なのかは不明です。
距離を修正できる回避策
ユーザー側でできる対処は以下のとおりです。
- Strava Web版の「Correct Distance」を利用: ウォーキング記録にも GPS ルート自体は残っているため、Strava(Web版)の「Correct Distance」機能を使うと、GPS ベースの正しい距離に再計算できます。
- 歩幅設定の見直し: 極端にズレている歩幅設定によって誤差が拡大するため、Fitbit アプリから設定値を一度確認するのが有効です。設定は、Fitbit アプリの [プロフィールアイコン] > [Fitbit の設定] > [アクティビティ] > [歩幅] から変更できます。
いずれも根本的な解決にならないものの、今回のズレが気になる方は試してみる価値があります。
まとめ
Pixel Watch 4 など、主に Pixel Watch シリーズのユーザーでウォーキングの距離が大きくズレるという問題が報告されています。しかし、現時点では Google からの発表などはなく、問題として認識されているかも分からない状態です。
歩行距離の計測は健康・運動管理に直結するため、仕様の明確化または改善が期待されます。


