Google は 2025 年 11 月から提供を開始している「Gemini 3 Pro」および「Nano Banana Pro」について、公開直後からの高い利用需要を受けて、無料ユーザー向けのアクセス仕様を変更したことが明らかになっています。
9to5Google によれば、Google は無料ユーザーへの一律の上限設定を取り下げ、需要に応じて変動する「基本アクセス」方式へ移行したとのことです。
また、日本語版の Gemini アプリヘルプページもすでに更新されており、日本のユーザーにも同様の変更が適用されています。
Gemini 3 Pro の無料枠が「基本アクセス」へ変更
Gemini 3 Pro のリリース時点では、無料ユーザー(Google AI プラン未契約者)は「1 日 5 プロンプト」まで利用できる設定でした。これは前モデルの Gemini 2.5 Pro と同じ上限です。
しかし直近の変更により、無料ユーザー向けの Gemini 3 Pro アクセスは 「基本アクセス」 と表記されるようになり、「思考モード ( 3 Pro 搭載) の上限は日々変更する可能性があります」という注記が追加されました。
具体的なプロンプト数が明示されなくなったため、実質的に制限が強化されたとみられています。

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)の無料利用も 1 日 2 枚に
画像生成モデル「Nano Banana Pro」についても、無料ユーザーの上限が変更されています。
これまで 1 日 3 枚だった画像生成・編集の利用は、現在は 1 日 2 枚まで と明示されており、こちらも「需要が高いため上限は頻繁に変わる可能性がある」と説明されています。
Google 公式ヘルプ(日本語版)でも、無料ユーザーへの画像生成提供が「日替わりの制限を受ける場合がある」と記載されており、今回の変更と同じ方針で運用されていることが確認できます。
なお、日本語の公式ヘルプでは「無料ユーザーは 1 日あたり最大 5 枚の画像を生成できる」との表記が残っており、現時点で地域や段階的な適用による差異がある可能性があります。

NotebookLM の新機能にも一時的な制限
今回の制限は Gemini アプリだけでなく、NotebookLM では Nano Banana Pro を利用する新しい 「インフォグラフィック」 や 「スライドデッキ」 機能について、無料ユーザーへの提供が一時停止されています。
また Pro ユーザーに対しても追加制限が設けられており、Google は「多くの利用による一時的な容量制約が原因で、できるだけ早く元に戻す予定」と説明しています。
いずれも Nano Banana Pro を使う高度な画像生成タスクのため、利用が集中したことが制限の背景とみられます。
まとめ
Gemini 3 Pro と Nano Banana Pro は性能の向上が大きく、公開直後から利用が急増しているため、Google は一時的な調整として無料ユーザーの上限を変動型へ移行しています。
無料で気軽に使えるメリットは維持しつつも、画像生成や高度な推論タスクが集中する現状では、今後も上限が変わる可能性があります。
一方で、有料プランの Gemini AI Pro と AI Ultra の上限は変更されておらず、従来どおり利用することができます。
NotebookLM を含めて AI 機能を日常的に使うユーザーにとっては、有料プランの検討も選択肢となりそうです。
出典: Gemini アプリ ヘルプ


