画面上の気になる部分をそのまま丸で囲み、Gemini に質問できる新機能「Circle Screen」が、Android デバイスの一部ユーザーに展開され始めていることが報告されています。
この機能は以前にも開発が進められていることが示唆されていましたが、既存の「かこって検索」に近い操作性を持ちながら、Google 検索ではなく Gemini に直接コンテンツを渡して処理できる点が大きな特長となります。
「Circle Screen」とは?
「Circle Screen」は、画面上の任意の場所を丸で囲む、なぞるといった操作でハイライトし、その部分の内容を Gemini に共有して質問や指示ができる仕組みです。
これまでも Gemini に画面の一部の内容を分析させる方法は存在しましたが、スクリーンショットを手動で撮影し、Gemini に共有してから範囲指定する必要がありました。今回の実装ではこの手順が省かれ、Gemini を起動してそのまま画面を囲むだけで利用できます。

また起動方法も異なり、従来の「かこって検索」のナビゲーションバー(ホームバー)を長押しして起動するのではなく、Gemini の起動アクション(電源ボタン長押しや画面端からのスワイプなど)で起動させます。
つまり、「かこって検索」が Google 検索結果を表示するのに対し、Circle Screen は Gemini に直接質問でき、要約・翻訳・コード生成・補足説明などが行える点が大きな違いです。
現在の展開状況
現時点では、すべてのデバイスで利用できるわけではなく、Samsung スマートフォンなどごく一部のデバイスに限られているようです。
筆者の Google Pixel 10 Pro や Samsung Galaxy S25 Ultra ではまだ展開されておらず、サーバーサイドでの段階的な展開、または特定のデバイス・地域での先行テストの可能性があります。なお、Google から公式発表は行われていません。
まとめ
「かこって検索」は Pixel や Galaxy を中心に広く利用されている機能ですが、今回の Circle Screen は Gemini と連携することで、検索だけでなく画面内容に基づいた要約・翻訳・生成など、より幅広い用途に活用できる可能性があります。
もし、この機能が Chromebook でも利用可能になれば、ブラウザや PDF 上で選択した範囲をそのまま Gemini に渡せるため、これまで必要だったひと手間が省け、効率化も期待できそうです。
とはいえ、現時点ではまだ多くのユーザーに展開されているわけではないため、今後の展開に期待です。


