Google は Google ドライブにおける「動画の自動字幕生成」機能を拡張し、日本語を含む 27 の新しい言語に対応したことを発表しました。
これまでは英語のみが対象でしたが、今回のアップデートにより、さらに多くの言語の動画で字幕起こしが自動で行われるようになります。
なお、記事執筆時点で HelenTech で管理する Google Workspace アカウントで日本語を対象とした自動字幕起こしの展開を確認しています。
自動字幕起こしと対応言語
自動字幕起こしに対応している言語で話している動画をアップロードすると、自動的に音声を判別して字幕が生成されます。
これにより、騒がしい場所での視聴や、聴覚障害のあるユーザー、多言語環境での利用シーンでも内容を把握しやすくなります。手動で字幕を作成する手間も軽減され、動画の検索にもヒットするようになるため、教材用などで大量の動画を所持している場合 などに便利です。
今回のアップデートでは、以下の言語が新たにサポートされました。
- Arabic
- Czech
- Dutch
- Filipino
- Finnish
- French
- German
- Greek
- Hebrew
- Hindi
- Hungarian
- Indonesian
- Italian
- Japanese
- Korean
- Malay
- Norwegian
- Polish
- Portuguese
- Romanian
- Russian
- Spanish
- Swedish
- Thai
- Turkish
- Ukrainian
- Vietnamese
- 中国語のサポートは今後追加予定


管理者向け機能
自動字幕起こしはデフォルトで有効になっており、既存の字幕設定がそのまま適用されます。管理者は次のような操作が可能です。
- 動画アップロード時に自動で字幕を生成
- 生成機能を有効かつ、ユーザーがリクエストした場合のみ生成
- 自動字幕生成を無効化
組織単位(ドメイン・OU・グループ)で細かく設定できます。
ユーザーの利用方法
自動生成が許可されている場合、対象言語の動画をアップロードするだけで字幕が生成されます。
手動で字幕を作成する場合は、動画を右クリックして [ファイル情報] > [字幕トラックを管理] > [新しい字幕トラックを追加] から追加できます。自動生成したい場合は、[新しい〜] ではなく、[自動で字幕を生成] をクリックします。

展開ペースと対象ユーザー
この機能はすでに提供が開始されており、次のユーザーが対象となります。
- Google Workspace 全エディション
- Google Workspace Individual
- 個人の Google アカウント
まとめ
Google ドライブの自動字幕生成機能が日本語を含む多言語対応となったことで、動画コンテンツの理解しやすさとアクセシビリティが大きく向上しました。
ビジネス資料や講義動画の共有が多いユーザーにとって、字幕作成の手間が減るだけでなく、検索がしやすくなるなど実用的なアップデートです。


