Google は Google Home アプリおよび Gemini for Home のリリースノートを更新し、複数の不具合修正と機能の改善を段階的に展開していることを発表しました。
Gemini for Home の応答品質やメディア再生まわりの挙動が見直されたほか、Google Home アプリの AI 説明や「日々の要約(Home Brief)」も読みやすくなるよう調整されています。
Gemini for Home の主な改善点
今回の更新では、スマートスピーカーやスマートディスプレイ上で動作する Gemini for Home の日常的な使い勝手に関わる部分が幅広く改善されています。
ニュース応答とメディア再生まわりの改善
ニュースを再生できる場面でも「最近のニュースが見つかりませんでした」と誤って返されるケースがありましたが、この誤応答の頻度が低減されました。
また、音楽やポッドキャストなど特定のメディアを再生する際にアカウント連携が必要な場合、適切にプロンプトが表示されるようになりました。
加えて、YouTube Music をデフォルトのポッドキャスト提供元として利用している場合でも、設定が正しく反映されるよう修正されています。
フォローアップ質問とスマートディスプレイ表示の改善
フォローアップ質問に対する応答の信頼性が向上し、連続したやり取りがより自然になりました。
さらに、スマートディスプレイに表示される温度単位が設定と一致しない問題も修正されています。
Gemini Live 呼び出しコマンドの修正
「Hey Google, start Gemini Live」と呼びかけても会話が開始されない不具合が確認されていましたが、今回のアップデートで正常に動作するようになりました。
Google Home アプリの主な改善点
Gemini for Home 本体だけでなく、Google Home アプリ側にもいくつかの改善が加えられています。
AI による「イベントの説明」の改善
カメラ映像に対して AI が自動的に状況を説明する「イベントの説明(AI Descriptions)」では、人物・動物・荷物・車両など重要度の高いイベントを優先して説明するよう調整されました。
一方で、「動きがあった」だけの一般的なイベントは新たに説明生成をスキップする方針となり、タイムラインがより見やすくなります。
「日々の要約」がより読みやすく
家の状態や重要な出来事をまとめて確認できる「日々の要約(Home Brief)」は、これまで情報量が多く読み切るまでに時間がかかることがありました。今回の更新でテキスト量が適度に削減され、より短時間で状況を把握しやすくなっています。
まとめ
今回のリリースノートでは、Gemini for Home のニュース応答やメディア再生、フォローアップ質問、Gemini Live の呼び出しといった基本機能が幅広く改善され、Google Home アプリ側でも AI 説明と「日々の要約」が整理されました。
日本ではまだ Gemini for Home を利用できませんが、こうした改善が継続していることから、2026 年初旬以降の日本展開時には、より完成度が高まっていることが期待できます。
なお、記事執筆時点では日本語のリリースノートは Google Home アプリ 4.3 のアップデートが最新となっており、今回の変更についての記載はありませんでした。
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