Google は、Google スプレッドシートと BigQuery の連携を強化し、サイズを問わず大容量の .csv ファイルを直接 BigQuery にインポートできる新機能を追加しました。
これにより、これまで複雑だった大規模データの分析準備を、スプレッドシートからシームレスに行えるようになります。
今回の変更によって、Drive から .csv を開く際や、スプレッドシートの[データ]>[データコネクタ]の操作から、大規模ファイルをそのまま BigQuery に取り込み、「コネクテッドシート (Connected Sheets)」 を使ってスプレッドシート上で分析できます。
スプレッドシートから大規模データを直接 BigQuery へ
これまで Connected Sheets で大規模データを扱うには、外部ツールでの前処理や複数ステップのアップロードが必要でした。しかし新機能では、スプレッドシート側のインターフェースから直接 BigQuery に .csv をインポートできます。
ファイルサイズの制限を超える場合は、自動で「Connected Sheets を利用したインポート」オプションが提示され、ユーザーはそのまま BigQuery へデータを取り込んで分析を開始できます。
スプレッドシートの操作感を維持したまま、ピボットテーブル、グラフ、関数などの機能を使って巨大データを扱えるため、データ分析のワークフローが大幅に効率化されます。
利用条件と管理者向け設定
この機能を利用できるのは、BigQuery のテーブルへの書き込み権限を持つユーザーです。
組織で Connected Sheets を利用する場合は、管理者が適切な権限を付与しておく必要があります。権限が設定されたユーザーは、追加設定なしで新機能を利用できます。
展開のスケジュールと対象プラン
即時リリースドメインでは 2025 年 11 月 3 日から、計画的リリースドメインは 11 月 18 日より最大 15 日かけて段階的に展開されます。
Workspace ユーザーに加えて、Workspace Individual、一般の Google アカウントでも利用可能です。
まとめ
今回のアップデートにより、Google スプレッドシートと BigQuery の連携が大幅に強化され、巨大な .csv データの取り込みと分析がより簡単になりました。
外部ツールを介した煩雑な手順が不要になり、スプレッドシートの使い慣れた環境で大規模データをすぐに扱えるようになります。
データ分析を効率化したい個人ユーザーから企業まで、幅広い利用者にメリットのあるアップデートです。


