Chromebook (ChromeOS) の標準「ギャラリー」アプリで PDF ファイルを開いた際、現在のズーム倍率(100%・150%など)が表示されない不具合が一部環境で確認されています。
この問題は IssueTracker(#458963905)に投稿されていますが、記事執筆時点では Google により未承認(Unconfirmed)の状態です。しかし、筆者の環境(ChromeOS 141.0.7390.134 / 135)でも同様の挙動を確認しました。
問題の概要
IssueTracker に投稿された報告によると、ChromeOS のギャラリーアプリでオフライン PDF を表示した際に、現在のズームレベルを確認する手段がないとのことです。たとえば 100%、150%などの倍率表示がどこにもなく、どの程度拡大・縮小されているかをユーザーが把握できません。

この問題は 2025 年 11 月 9 日に報告され、現時点では再現手順や環境が限定的なことから「Unconfirmed」扱いとなっています。
筆者環境での確認結果
筆者が複数の Chromebook(ChromeOS 141 安定版)で検証したところ、同様にギャラリーアプリ上ではズームレベルの数値が表示されず、拡大・縮小操作をしても現在の倍率を知る方法がありませんでした。
また、ウェブ版 Google ドライブで PDF を開いたときのように、倍率を変更すると虫眼鏡アイコンの中の[+] が [-] に変わるといった視覚的な変化もなく、倍率が変更されているかどうかも確認することができません。
PDF ビューアー自体の動作や描画には問題はなく、実害は少ないものの、精密な確認作業などを行う場合には不便といえます。
回避策・補足
現時点では、ギャラリーアプリ以外のアプリ(たとえば Chrome ブラウザやサードパーティの PDF ビューアー)で開けばズーム倍率を確認できます。そのため、頻繁に倍率を確認する必要がある場合は、別アプリで開くのが現実的な回避策です。

ちなみに、ウェブ版 Google ドライブから直接開いてしまう(プレビュー機能)と、細かい倍率は表示されないので注意してください。
今後の対応
この問題はまだ Google により正式に認識・承認されていませんが、今後の ChromeOS アップデートで修正される可能性があります。進展があれば追記でお知らせします。
もしお使いの Chromebook のギャラリーアプリで現在の倍率が表示されていない場合には、今回の影響を受けている可能性があります。再現している場合は、[フィードバック] 機能を利用して Google に報告してください。


