この記事では、2025 年 11 月 2 日から 11 月 8 日までの 1 週間に発表された Google Workspace 関連の主なアップデートをまとめています。
今週は、Meet のリアクション機能拡張やチャットのスレッド対応、Gemini の Deep Research が Workspace と統合など、コミュニケーションと AI 活用の両面で大きな更新がありました。
以下、各トピックの詳細を紹介します。
Google Meet:絵文字リアクションが全ライブラリに拡大
Google Meet の会議中に使えるリアクション機能が強化され、Google の全絵文字ライブラリが利用可能になりました。
これにより、「🔥」や「🥳」といった従来使えなかった絵文字もリアクションとして送信できます。会議中のフィードバックや感情表現をより柔軟に行えるようになり、チーム文化の醸成やコミュニケーションの活性化に役立ちます。
Google チャット:DM・グループ DM にインラインスレッドを導入
Google チャットにおいて、ダイレクトメッセージ (DM) およびグループ DM でもスレッド形式の返信が可能になりました。
従来はスペース限定だった機能が個人間チャットにも拡張され、特定メッセージへの返信や話題ごとの整理が簡単になります。また、チーム内でのやり取りが多い組織では、チャットの可読性と追跡性が大きく向上します。
Google チャット:会話作成の制限設定をより多くの組織に展開
管理者がユーザーごとに「新しい会話の作成」や「メンバー追加」を制限できる機能が、より多くの Workspace エディションで利用可能になりました。
OU(組織部門)や Google グループ単位での設定にも対応しており、これにより、運用ルールを統一し、不要なチャット乱立や情報漏洩リスクを抑えることができます。
Google チャット:ヘッダー UI を刷新、サイドパネルにタスクや共有ファイルを統合
ウェブ版 Google チャットのヘッダーが新デザインに刷新されました。
新しいヘッダーでは、会話上部から共有ファイルやタスクをサイドパネルで直接確認できるようになり、チャットを離れることなく必要な情報を参照できます。
Google ドライブ:共有ドライブ内でファイル・フォルダに有効期限を設定可能に
これまで API でのみ利用可能だった「共有ドライブ内のファイル共有期限設定」が、UI から直接行えるようになりました。
共有ダイアログ上でアクセス権の有効期限を指定でき、共同編集後の自動アクセス解除が可能になります。特にプロジェクト単位の一時的な共同作業や外部委託時に便利です。
Gemini :Deep Research が Workspace コンテンツを横断して検索可能に
Gemini のリサーチ機能「Deep Research」が Gmail、Google ドライブ(ドキュメント・スライド・スプレッドシート・PDF 含む)、および Google チャットと連携しました。
これにより、個人やチームが保持する情報を横断的に参照し、より文脈に沿った分析やレポートを生成できます。企業や教育現場での活用範囲が大幅に拡大しました。
Google Meet とチャットの連携強化:会議後のメッセージをチャットに自動引き継ぎ
11 月 10 日以降、Google Meet の会議中に送信されたメッセージが自動的に Google チャットに保存され、会議終了後もそのままスレッドとして参照・続行できるようになります。
会議中に共有されたリンクやフィードバックを後から簡単に確認でき、議論の継続やタスク管理がスムーズになります。
まとめ
今週の Google Workspace アップデートでは、Meet とチャットの連携強化により会議後の情報共有が容易になり、Gemini の Deep Research が Workspace アプリと統合されたことで、社内情報の横断的活用が可能になりました。
また、UI 改善や管理機能の拡充など、日常業務の利便性を底上げする更新などもありました。


