Google がメッセージアプリ「Google メッセージ」に追加を予定している AI 画像生成機能「Remix」について、新たな情報が明らかになりました。この機能は、同社の画像生成モデル「Nano Banana」を利用し、メッセージの会話内の画像をもとに独自のビジュアルを生成できるものです。
10月に報じられた「Nano Banana」統合コードの発見に続くもので、今回はその具体的な動作や利用方法が判明しました。
「Remix」機能の仕組みと使い方
Android Authority によると、Google メッセージの最新ベータ版(v20251031)において、「Remix」機能の完全なコードが実装されていることが確認されました。
「Remix」は、チャットに添付した画像をもとに、ユーザーが入力したプロンプト(指示文)を使って AI による画像生成を行える仕組みです。生成結果はそのままメッセージとして送信でき、再度「Remix」を実行すれば同じ画像をベースに再生成(リミックス)することも可能です。

初回利用時には、「画像が Google のサーバーに送信されることに同意する」旨のポップアップが表示されます。この機能は、メディアピッカー内の「Remix」ボタン、またはチャット画面で画像を長押しした際に表示されるメニューから利用できます。
なお、コード内には「1 日あたりのリミックス回数制限」に関する記述も含まれており、段階的な提供を想定した仕組みが準備されているようです。また、複数の画像を同時に添付した場合には「Remix」ボタンが表示されないなど、いくつかの制約も存在します。
Nano Banana モデルとは
「Nano Banana」は、Google が開発した軽量かつ高精度な画像生成モデルで、被写体の特徴や一貫性を維持しながら新しい画像を生成できる点が特長です。
すでに Gemini アプリや Google フォト、レンズなどに導入されていますが、今回のようにメッセージアプリに統合されるのは初めてで、Google が自社の主要アプリに AI 画像生成機能を広く展開していることを示しています。
ちなみに、「Remix」機能は、生成 AI を活用して写真を特定のアートスタイルに変換するもので、現在は Google フォト経由で米国の一部ユーザーに提供されています。
まとめ
Google メッセージに「Remix」機能が導入され、AI によって画像を編集・再構成できるようになれば、コミュニケーションの表現幅が大きく広がる可能性があります。
現時点ではアプリ内部に機能が実装されているものの、サーバー側で無効化されており、一般ユーザーが利用できる状態にはなっていません。正式な提供開始時期については不明です。


