この記事では、2025 年 10 月 26 日から 11 月 1 日までの 1 週間に発表された Google Workspace 関連の主なアップデートをまとめています。
先週発表された Google Meet の待機室や Google スプレッドシート の Gemini 強化などに加えて、今週は Gemini アプリや Google ドキュメント、Connected Sheets、Google チャット など、実務・管理の幅を広げる機能が追加されました。
以下、各トピックの詳細について簡単に紹介します。
Gemini アプリ:LaTeX とプレゼンテーション生成機能を追加
Gemini アプリがアップデートされ、LaTeX のレンダリング精度と PDF 出力機能が強化されました。
数式や表、段組みを含む複雑なレイアウトを正確に再現でき、学術・技術分野の資料作成に適しています。
さらに、Canvas 機能を利用してプレゼンテーションを自動生成できるようになりました。テキストプロンプトやファイルを指定すると、Gemini がテーマや画像を含むスライドを作成し、Google スライド 形式でエクスポートできます。
これにより、アイデアの整理から資料作成までを Gemini アプリ内で完結できるようになります。
Google ドキュメント:出典に基づいた Gemini のライティング支援を導入
Google ドキュメントの Gemini がアップデートされ、ドキュメント内に含まれるリンクや引用元を自動的に抽出し、出典を根拠にした文章生成や修正提案を行えるようになりました。
この機能により、Gemini の提案が実際のソースに基づく形で提示されるため、正確性や信頼性の高い文書作成が可能になります。
コネクテッドシート:ピボットテーブルの拡張
BigQuery 連携を利用した「コネクテッドシート (Connected Sheets)」のピボットテーブル機能が強化されました。
これまで 10 万行だった上限が 20 万行 に倍増したほか、「ドリルダウン」機能が追加され、集計結果から直接個別データを確認できるようになっています。
これにより、大規模データを扱う分析やレポート作成の効率が大幅に向上します。
管理者向け:監査ログのスキーマ改善
Google 管理コンソールの監査ログがアップデートされ、Gmail・Google ドライブ・アカウントセキュリティ関連のイベントスキーマが改良されました。
イベントの意味がより明確になり、監査結果をもとにした問題分析が容易になります。
Google チャット:Workday アプリの操作性を改善
Workday の Google チャットのチャット内アプリが刷新され、休暇申請や確認、取り消しをひとつの流れで行えるようになりました。また、残日数や会社の休日を簡単にチェックできるコマンドも追加されています。
まとめ
今週の Workspace アップデートは、Gemini アプリの実用化とデータ・ドキュメント連携の強化が中心です。
特に、LaTeX やプレゼン生成などの追加により、Gemini アプリが Workspace での文書作成・分析ワークフローに一段と深く統合されつつあります。


