Google は、スマートスピーカーやディスプレイで提供を開始した「Gemini for Home」音声アシスタントのプレビューとあわせて、Google TV 向け Gemini の対応範囲を今冬に拡大することを明らかにしました。
TCL QM9K に続き、Google TV Streamer や 2025 年モデルに展開
現在、Gemini for Google TV は TCL の最上位モデル「QM9K シリーズ」のみが対象となっていますが、Google は今冬にも以下のデバイスに順次展開するとしています。
- Google TV Streamer
- Walmart onn. 4K Pro
- Hisense U7 / U8 / UX(2025 年モデル)
- TCL QM7K / QM8K / X11K(2025 年モデル)
9 月時点では「年内予定」としていましたが、今回は「今冬」と明言しており、正式な配信開始が近づいていると見られます。
エンタメ中心に会話で操作や検索が可能に
Gemini for Google TV は、大型画面向けに最適化された音声アシスタントとして動作します。Nest Hub やスマートスピーカーと同様に自然な会話形式で操作でき、たとえば次のような利用が想定されています。
- 「あの俳優が出ていた SF 映画を探して」といった曖昧な検索
- ジャンルや気分に合わせたおすすめ表示
- 作品のレビューや要約(リキャップ)の表示
- 関連する YouTube 動画の表示
Google は今後もテレビで利用できる Gemini の機能を拡充する予定です。
今後の展開にも注目
すでに Google は 2026 年にホテル向け Google TV の提供を計画しており、Gemini との統合によって家庭用だけでなく業務利用の場でも一貫した音声操作環境を整備する方針です。
また、Gemini for Home の開始により、Google Home、Nest Hub、Google TV などが連携するマルチデバイス環境の構築が進んでいます。


