Google が UWB (超広帯域) 通信を搭載する Pixel スマートフォンのうち、「Pixel 6 Pro」と「Pixel 7 Pro」では精密追跡機能が利用できないことを明らかにしました。
Android Authority への回答によると、Moto Tag などの UWB 対応トラッカーによる精密位置検出は「Pixel 8 Pro」以降のモデルに限定されるとのことです。
Pixel 6 Pro、7 Pro では Moto Tag の精密追跡が動作せず
UWB (Ultra Wideband) 技術は、Bluetooth よりも高精度にデバイスの位置を特定できる通信方式です。
Android 向けでは、Motorola の「Moto Tag」が初の UWB 対応トラッカーとして登場し、Google の「デバイスを探す」(Find My Device / Find Hub) アプリと連携して精密追跡が可能です。
しかし、Pixel 6 Pro および Pixel 7 Pro のユーザーから「Moto Tag の精密追跡が使えない」という報告が寄せられており、Google のサポートページでも「Pixel 8 シリーズ以降(Pro モデルのみ)」が対応対象と明記されています。

Google が Pixel 8 Pro 以降のみの対応を正式に認める
Android Authority に対して Google が回答した内容によれば、UWB 精密追跡機能は以下の Pixel モデルでのみ有効になっているとしています。
- Pixel 8 Pro
- Pixel 9 Pro
- Pixel 9 Pro XL
- Pixel 9 Pro Fold
- Pixel 10 Pro
- Pixel 10 Pro XL
- Pixel 10 Pro Fold
つまり、UWB ハードウェアを搭載しているにもかかわらず、Pixel 6 Pro と Pixel 7 Pro ではこの機能が無効化されていることになります。
非対応の理由は不明。仕様上の差は小さい?
技術的な理由について、Google は明らかにしていません。Android Authority の検証によると、Pixel 6 Pro は一部の「到来角 (Angle-of-Arrival)」検出機能が欠けているものの、Pixel 7 Pro は仕様上サポートしており、決定的な理由とは言い切れないようです。
また、両モデルには「バックグラウンド測距 (background ranging)」機能が欠けていることが確認されていますが、この機能が精密追跡に必須とは限らないため、Google 側のソフトウェア的な制限の可能性も考えられます。
まとめ
Pixel シリーズで UWB を活用した精密追跡を利用できるのは、現時点で Pixel 8 Pro 以降のモデルに限られています。
Pixel 6 Pro、7 Pro ユーザーにとっては残念な結果ですが、今後 Google がこの制限を緩和する可能性は低いと見られます。
出典 : Android Authority


