Google Workspace 週間まとめ (10/24週): スプレッドシートの Gemini 強化やMeet の待機室導入など

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Google Workspace 週間まとめ (10/24週): スプレッドシートの Gemini 強化やMeet の待機室導入など

この記事では、2025 年 10 月 18 日から 25 日までの 1 週間に発表された Google Workspace 関連の主なアップデートをまとめています。

今週は、Meet の待機室機能追加やスプレッドシートの Gemini の大幅な強化など、生産性や安全性を高める機能が複数発表されました。

以下、各トピックの詳細について簡単に紹介します。

目次

Gmail:COOP 対応によるセキュリティ強化

Google は Gmail において、Cross-Origin Opener Policy(COOP)を導入し、クロスサイトサーチ(XS-Search)攻撃からユーザーを保護することを発表しました。

この変更により、外部サイトやブラウザ拡張機能が Gmail ページをポップアップで開いた際のウィンドウ操作方法に影響する可能性があります。

エンドユーザーや管理者の設定変更は不要ですが、拡張機能の開発者は対応コードの修正が必要です。施行は 2026 年 1 月 20 日 から開始されます。

スプレッドシートの Gemini サイドパネル:複数テーブルの同時分析に対応

スプレッドシートの Gemini サイドパネルがアップデートされ、1 つのタブ内にある複数のテーブルを同時に理解・分析できるようになりました。

これにより、複数のデータソースを横断した分析や数式生成、グラフ作成、条件付き書式の一括変更などが可能になります。

例えば、「各チームの売上データを統合して月次トレンドを可視化」、「複数テーブルから XLOOKUP 関数を自動生成」などができるようになりました。

この変更は、即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で、2025 年 10 月 20 日から段階的に展開されています。

Google Workspace AI Ultra:AI クレジット超過利用の管理機能を追加

Google は AI Ultra for Business ユーザー向けに、AI クレジットの月次上限を超過して利用できる新しい管理者設定を追加しました。管理者は OU 単位で上限値を設定でき、超過分は翌月に追加請求されます。

この機能により、Flow や Whisk を積極的に活用するチームでも柔軟に利用量を拡大可能です。クレジット超過の請求は 11 月 1 日 より適用されます。

Google Classroom:Gemini がルーブリック変換を支援

教育者向けに提供されている Gemini in Google Classroom が拡張されドライブまたはローカルファイルのルーブリック(評価基準表)を自動で Classroom 形式に変換できるようになりました。

Google ドキュメント / スプレッドシート / スライド:CSE ファイルでも絵文字リアクションが可能に

クライアントサイド暗号化(CSE)が有効なファイルでも、絵文字リアクション機能 が利用可能になりました。コメントや本文への反応を絵文字で表現でき、バージョン履歴にも保持されます。

セキュリティを損なわずにチームコラボレーションをより柔軟に行えるようになります。

この機能は Enterprise Plus など一部プランで利用可能です。

Google Meet:「Gemini に相談」の対象拡大と待機室機能の追加

今週は Google Meet に関する 2 つの重要なアップデートがありました。

「Gemini に相談」が Enterprise ドメインにも展開

会議の要約や意思決定の抽出を Gemini に依頼できる Google Meet の「Gemini に相談」が、Enterprise Standard / Plus にも展開を開始しました。

これにより会議中に要点整理や振り返りを支援する機能として、英語環境から順次展開されています。

新しい待機室 (Waiting rooms) 機能を導入

会議主催者や共同主催者が参加者を一時的に待機させ、入室を制御できる「待機室」機能が正式発表されました。面談や取引先との打ち合わせなど、入室タイミングを調整したい会議に便利です。

即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で 2025 年 10 月 23 日から展開中。

今週のまとめ

今週の Workspace アップデートは、セキュリティ強化(Gmail の COOP)と AI 機能の実務活用(スプレッドシート・Meet・Classroom)の両輪が進展しました。

特にスプレッドシートの Gemini の複数テーブル対応と Meet の待機室導入は、現場での運用改善につながる注目アップデートです。

なお、Google は教育現場におけるアクセシビリティ向上に向けた 3 つの主な取り組みも発表しました。

前回の Google Workspace 週間まとめはこちら: Google Workspace 週間まとめ (10/17週): Meet の AI メイク機能やスプレッドシートの機能強化など

出典 : Google Workspace Updates

※ 追記: YouTube ショート動画で本記事のまとめを投稿しました。

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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