GeForce NOW がハンコンに正式対応。Chromebook では非対応のまま

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Chromebook で動作する GeForce NOW のホーム画面

NVIDIA はクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」で、以前から予告されていたレーシングホイール(ハンコン)やペダルなどのステアリングコントローラーへの正式対応を開始しました。

しかしこの新機能は Windows および macOS クライアント限定 で、Chromebook(ChromeOS とブラウザ版)では依然として非対応 です。

筆者はサービス初期から Chromebook で GeForce NOW を検証しており、当時もハンコンが認識されないことを確認していました。現行の要件にもその改善は見られず、同様の挙動が続いていると考えられます。

目次

GeForce NOW のハンコン対応は Windows と macOS 限定

NVIDIA の公式要件ページでは、以下のように Windows と macOS 向けにロジクール製ハンコンの対応が明記されています。

レーシングホイール&ペダル(Windows / macOS)

  • ロジクール (Logitech) G29 Driving Force
  • ロジクール (Logitech) G920 Driving Force
  • ロジクール (Logitech) G Driving Force シフター

※Windows では最新の Logitech G HUB ソフトウェアのインストールを推奨。

GeForce Now – 利用要件 Windows PC

一方で、Chromebook(ChromeOS) の要件は従来と変わらず、キーボードとマウス、ゲームパッドの対応のみが記載されています。

キーボードとマウス

USB ゲーミングマウスを推奨。カクツキが発生する場合はポーリングレートを 125Hz まで下げる。

ゲームパッド

  • Microsoft Xbox コントローラー
  • Sony PS5 DualSense/DualShock 4 コントローラー
  • その他のゲームパッドも動作する場合あり。
GeForce Now 利用要件 ChromeOS

ここには ステアリングコントローラー(ハンコン)に関する記述が一切なく、ChromeOS では正式にサポートされていないことがわかります。

さらに、海外の NVIDIA サポートページの「GeForce NOW はレーシングホイールとペダルをサポートしていますか?」というページでも、Windows と macOS 以外は非対称であることが明記されています。

NVIDIA のヘルプページに記載されている Chromebook が非対応であることがわかる表のスクリーンショット

Chromebook ではハンコンを認識せず

筆者が過去に Chromebook へハンコンを接続して検証した際も、ブラウザ版 GeForce NOW ではデバイスが認識されず、入力操作が反映されない挙動を確認しています。

現時点の仕様を見る限り、この制限は変わっていないと考えられます。

代替手段

Chromebook で GeForce NOW をプレイする場合、現状では以下の入力デバイスが利用可能です。

  • Xbox、PlayStation、Switch Pro などの公式推奨ゲームパッド
  • Works with Chromebook 認証取得などの一部ゲームパッド(Steelseries など)
  • キーボード・マウス操作

ブラウザ版(Chrome)経由では、外部デバイスの入力制御が OS レベルで制限されているため、ハンコンのような特殊入力デバイスを扱うのが難しい仕様になっていると考えられます。

Chromebook では GeForce Now の仕様に一部違いも

NVIDIA は今年 8 月、GeForce Now に最新の Blackwell アーキテクチャを導入することを発表しており、現在すでに対応するゲームで利用することができます。

これにより、Performance および Ultimate プランユーザーは次のような環境でプレイできるようになりました。

  • RTX 5080 クラスのパフォーマンス: 62 TFLOPS の演算性能と 48GB のフレームバッファで PlayStation 5 Pro の 3 倍以上の性能
  • DLSS 4 のサポート: 最大 5K 解像度・120fps でのストリーミングに対応
  • 超高速フレームレートと低遅延: 1080p/360fps のストリーミングに対応し、NVIDIA Reflex によりクリック応答時間は30ミリ秒以下を達成
  • Cinematic-Quality Streaming (CQS) モード対応:
    • YUV 4:4:4 クロマサンプリングと 10-bit HDR に対応
    • 最新の AV1 エンコーダーがネットワーク速度の変化にシームレスに対応
    • AI フィルターにより、高速なアクションシーンでもテキストや映像が鮮明に表示
    • 最大 100Mbps のビットレートに対応
  • 最大解像度と FPS:
    • 5K (5,120 × 2,180) / 120 FPS
    • 4K (3,840 × 2,160) / 120FPS
    • QHD (2,560 × 1,440) / 240 FPS
    • FHD (1,920 × 1,080) / 360 FPS

ただし、このうち最大解像度と FPS については、 Windows および macOS のインストール型 GeForce Now アプリがサポートしています。Chromebook (ChromeOS) およびブラウザ版では、次の環境までに制限されています。

  • WQXGA (2,560 × 1,600) / 120 FPS (一部 Chromebook のみ)
  • QHD (2,560 × 1,440) / 120 FPS
  • FHD (1,920 × 1,080) / 60 FPS

そのため、今回のハンコン非対応についても、インストールアプリとブラウザアプリの違いが影響したと考えられます。

まとめ

GeForce NOW のハンコン対応は、現時点で Windows および macOS に限定されています。

Chromebook(ChromeOS / ブラウザ版)ではサポート外であり、実際に接続しても認識されない可能性が高い状況です。Chromebook でレースゲームをプレイする場合は、従来通りゲームパッドまたはキーボード操作を利用するのが確実です。

インストールアプリとブラウザ版の差が大きくなってきたので、今後ブラウザ版のアップグレードにも期待したいですね。

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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