Google は 2025 年 10 月 14 日、昨年から予告されていた Google Keep のリマインダー機能を Google ToDo リスト (Google Tasks) に統合するアップデートの展開を開始したことを発表しました。
この変更により、これまで分散していたタスクやリマインダーの管理が Google ToDo リストに集約され、Google Workspace 全体での利便性が向上します。
2025 年 11 月 29 日 更新: 実際に機能が使えるようになりました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
Keep のリマインダーが ToDo リストのタスクへ
今回のアップデートにより、Google Keep で作成した日時ベースのリマインダーは、自動的に Google ToDo リストにタスクとして保存されるようになります。
変更の概要
Google Keep で作成したリマインダーが、Google カレンダーや Todo リスト、Gemini の拡張機能を通じて表示・管理ができるようになります。すでに設定されている既存のリマインダーも、自動的に Google Todo リストに移行されます。
この統合は Keep、Gmail、カレンダー、チャット、ドキュメントなど、各種 Google サービスに散らばっていたタスク管理を、Google Todo リストという一つのサービスにまとめることを目的としています。

仕様変更と注意点
アップデートに伴い、いくつかの仕様変更があります。ユーザーが特に注意すべき点は以下のとおりです。
- リマインダー設定画面の変更: Google Keep のノートでリマインダー設定をタップすると、「リマインダーは Google ToDo リストに保存されます」というメッセージが表示されるようになります。
- 場所に基づくリマインダーの廃止: これまで利用できた、特定の場所に到着した際に通知するリマインダー機能は利用できなくなります。
- 通知は Keep 以外の別アプリから: Keep アプリ単体でのリマインダー通知は行われなくなります。通知を受け取るためには、Google カレンダー または Google ToDo リストのアプリをスマートフォンにインストールする必要があります。
- タスクタイトルの編集: タスクの日時や繰り返しの設定は、Keep を含む各アプリで編集できます。しかし、タスクのタイトルは Keep アプリからは編集できなくなります。タイトルの編集は Google カレンダーまたは Google ToDo リストから行う必要があります。
- ノートとタスクの連携: ToDo リスト側でタスクを削除しても、関連付けられた Keep のノートは削除されません。また、タスクが設定されたノートをアーカイブしても、タスクには影響しません。
展開時期と対象ユーザー
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースのドメインに対し、2025 年 10 月 13 日から 15 日以上かけて順次展開されます。
対象となるのは、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual 加入者、および個人の Google アカウントを持つ全ユーザーです。
まとめ
今回のアップデートにより、これまでバラバラだったリマインダー機能が Todo リストへと統合されることになります。また、通知もカレンダーか Google ToDo リストから受け取ることができるため、通知が一元化されることで、管理がよりシンプルになります。
場所に基づくリマインダーが廃止された点は一部のユーザーにとって残念な変更かもしれませんが、一貫性が向上するメリットは大きいと言えます。
記事執筆時点では、筆者の Google Workspace および個人の Google アカウントでまだ移行は完了していませんでした。


