Google は、AI ノート作成ツール「NotebookLM」において、ドキュメントやノートを自動で動画化する機能「動画解説」を大幅にアップデートしたことを発表しました。
今回のアップデートでは、画像生成モデル「Nano Banana」が導入され、6 つのビジュアルスタイルや動画形式(要約または詳細)を選択できるようになりました。
Nano Banana による 6 種類の新しいビジュアルスタイル
NotebookLM に Gemini の画像生成モデル「Nano Banana」が導入されたことで、アップロードした文書やメモの内容を解釈し、文脈に合ったイラストを自動で生成します。これにより、生成される動画は単なる情報のナレーションだけでなく、視覚的に内容の理解や記憶を助けるものになります。
新たに追加されたスタイルは以下の 6 種類です。
- ホワイトボード
- 水彩画
- レトロスタイル
- 遺産
- ペーパークラフト
- アニメ
なお、従来の NotebookLM と同じ出力は「クラシック」とされ、「自動選択」オプションも追加されました。

目的に応じて選べる 2 種類の動画形式
「動画解説」には、新たに 2 種類の動画形式が追加されました。目的に応じて「概要」か「詳細」を選択できます。
- 概要 : 主要なポイントを短時間で把握できる要約形式
- 詳細 : ドキュメント全体を体系的に解説する詳細形式
ユーザーは NotebookLM の「動画解説」ボタンをクリックし、動画の形式やビジュアルスタイルを選択可能です。さらに、プロンプトを入力して AI に特定の要素へ焦点を当てるよう指示できます。
Google が挙げている例として、「事業計画のコスト分析部分だけをまとめて」や「レシピを調理手順中心のわかりやすい動画に変換して」などがあります。
動画解説の作成とカスタマイズ方法
新しい動画解説は、以下の簡単な手順で作成・カスタマイズできます。
- NotebookLM で動画にしたいノートブックを開く
- 右側にある Studio メニューから [動画解説] の [鉛筆アイコン] をクリック
- 動画の形式とビジュアルスタイルを選択
- (必要に応じて)プロンプトを使ってカスタマイズ
- [生成] をクリックして動画を作成
Pro ユーザーから順次展開
これらの新機能は、まず NotebookLM Pro(Google AI Pro)ユーザー向けに今週から順次展開され、数週間以内にすべてのユーザーが利用できるようになる予定です。
NotebookLM の「動画解説」機能は、複雑な情報や長い文書をわかりやすく要約・整理できる便利な機能です。今回の「Nano Banana」導入により、より多彩なスタイルで情報の理解を助けるツールへと進化しています。
なお、記事執筆時点では HelenTech で管理する Google AI Pro アカウント(Google Workspace アカウント含む)で、新しい 6 つのビジュアルスタイルの導入を確認できましたが、形式の選択はまだ確認できませんでした。
出典: Google