Google、Android で「ヘルスコネクト」の設定を促す通知を送信開始。認知拡大と新機能拡張を狙う

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最近、一部の Android スマートフォンで「ヘルスコネクト (Health Connect)」の設定を促す通知が表示されるようになっています。

この通知は、Google が提供する健康・フィットネスデータ共有サービスへの接続を案内するもので、今後の機能拡張に向けた取り組みの一環とみられます。

目次

ヘルスコネクトの認知度向上が目的

Google が通知を送信している主な目的は、「ヘルスコネクト」の存在をより多くのユーザーに知ってもらうことです。

ヘルスコネクトは 2022 年に導入されたサービスで、異なるブランドのフィットネストラッカーや健康管理アプリ間で、歩数、消費カロリー、睡眠時間などのデータを安全に同期できます。

これにより、複数のアプリを利用している場合でも、健康情報を一元的に管理できるようになります。

しかし、この便利な機能は多くのユーザーに知られていません。Android の初期設定プロセスには含まれておらず、設定アプリ内でも深い階層にあるため、積極的に探さない限り見つけにくいことが欠点です。

通知による利用促進と設定の簡略化

こうした課題を解消するため、Google はヘルスコネクトアプリを更新し、通知やアプリ内バナーを通じて設定を促す仕組みを導入しました。

Google ヘルスコネクトから送信された「アプリ間で健康データを確認」することを促す通知のスクリーンショット

まだアプリを連携していないユーザーには、「アプリ間で健康データを確認する」といったタイトルの通知が届きます。これをタップすると、ヘルスコネクトに対応しているインストール済みアプリの一覧が表示され、簡単に連携設定を開始できます。

この変更は 2025 年 8 月に配信が始まった Google Play システム アップデートに含まれており、現在徐々に展開されています。

ヘルスコネクトのアクセス方法

通知を受け取っていない場合でも、ヘルスコネクトは Android の設定アプリから手動で開くことができます。以下の手順でアクセス可能です。

  • [設定] > [セキュリティとプライバシー] > [プライバシー管理] > [ヘルスコネクト]

ここから、対応アプリのアクセス権限やデータ共有設定を確認・変更できます。

今後の展開

Google は、次期 Android アップデート(Android 16 QPR2)でヘルスコネクトにネイティブの歩数トラッキング機能を追加する計画です。

これは、ヘルスコネクトが単なるデータ共有ハブから、独自のフィットネスプラットフォームへ進化する第一歩と位置づけられます。

将来的には、特定のアプリを利用しなくても Android OSレベルで活動量を記録・管理できるようになる可能性もあります。

まとめ

Google がヘルスコネクトの設定を促しているのは、サービスの認知度を高め、今後の機能拡張に備えるためです。

異なるアプリ間のデータを一元管理できる便利なサービスであり、今後さらに重要な役割を担う可能性があるため、この機会に設定を見直してみてはいかがでしょうか。

なお、筆者の環境(Pixel スマートフォン)では現時点でこの通知は確認できていません。すでに設定済みのため、表示されていない可能性があります。

出典: Android Authority

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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