Google は、Pixel Watch 2 および Pixel Watch 3 向けに、2025 年 10 月のソフトウェアアップデートとして Wear OS 6 の提供を開始しました。
このアップデートでは、ウォッチフェイスの色に合わせて UI カラーが変化する「Material 3 Expressive」デザインが導入され、バッテリー寿命の向上や標準アプリの刷新など、多くの改善が含まれています。
Pixel Watch 2 / 3 向け Wear OS 6 アップデートの概要
今回提供が開始されたビルド番号は BP3A.250905.014.W3 で、Wi-Fi / Bluetooth モデルおよび LTE モデルの Pixel Watch 2 と Pixel Watch 3 が対象です。
Google によると、アップデートは今後数週間にわたり段階的に配信されます。
なお、初代 Pixel Watch は今回の対象外ですが、ソフトウェアアップデート保証期間(2025 年 10 月まで)が残っているため、後日提供される見込みです。
主な変更点と新機能
今回の 2025 年 10 月のアップデートで Pixel Watch 2 および Pixel Watch 3 に提供される変更と新機能には、次のようなものがあります。
Material 3 Expressive デザインを導入
Wear OS 6 では、システム全体のデザインが刷新されました。
ウォッチフェイスに合わせて UI カラーが動的に変化する「ダイナミックカラー」に対応し、クイック設定や通知、各種アプリのアイコンやボタンがより丸みを帯びたデザインに変更されています。
アニメーションも改善され、より滑らかな操作性を実現します。

バッテリー寿命の向上
Google は、Wear OS 6 における最適化によって 最大 10% のバッテリー持続時間向上を実現したとしています。
Google マップの自動起動
スマートフォンで徒歩または自転車のナビを開始すると、連携中の Pixel Watch で Google マップが自動的に起動し、手元で経路を確認できます。
安全確認機能の改善
緊急時の備えとして、進行中の安全確認に追加時間を設定できるようになりました。
標準アプリの UI 更新
アラーム、ストップウォッチ、タイマーなどの標準アプリが、Material 3 に沿った新しいデザインへとアップデートされています。
アップデートの注意点
アップデートを適用する際には、いくつかの注意点があります。
- インストール前に、バッテリー残量を 50%以上にしておく必要があります。
- Pixel Watch 4 で導入された 新しいウォッチフェイスは今回の更新には含まれていません。
- アップデート完了後に、「Wear Media」や「Pixel Weather」などのアプリ更新を Play ストアで確認してください。
手動でアップデートを確認する方法
アップデートは通常、準備が整うとウォッチに通知が届きます。すぐにアップデートしたい場合は、以下の手順で手動で確認することも可能です。
- Pixel Watch のリューズを押し、アプリ一覧から [設定] を開きます。
- [システム] > [システム アップデート] の順にタップします。
- 「時計は最新の状態です」という画面が表示された場合、その画面を数回タップすると、アップデートのダウンロードが強制的に開始されることがあります。
まとめ
Wear OS 6 は、デザインの刷新とバッテリー効率の改善を両立した大型アップデートです。ダイナミックテーマや新しい UI により、Pixel Watch 2 / 3 のデザインは Pixel デバイスとしてより統一感のあるものになっています。
記事執筆時点で、筆者の Pixel Watch 3 でもアップデートの展開を確認しており、数週間以内にすべての対象デバイスに展開される見込みです。