Google は、Android 向けの Google メッセージアプリの「センシティブなコンテンツの警告」において動画内のヌードコンテンツを検出してユーザーに警告する新機能を導入したことが明らかになりました。
これまで同機能は画像にのみ適用されていましたが、2025 年 10 月の Google Play 開発者サービス v25.39 のアップデートにより、動画にも対応が拡大されます。
動画内のヌードも自動検出し警告
Google メッセージは、これまで送受信された画像にセンシティブなコンテンツ(特にヌード)が含まれていた場合、表示前にぼかしを入れてユーザーに警告する機能を提供してきました。
今回のアップデートではこの機能が動画にも拡張され、ヌードが含まれる動画ファイルも自動的に検出され、警告とともにぼかしがかかるようになります。

この機能は、Android の「SafetyCore」と呼ばれる仕組みに基づいており、すべての処理は端末内で行われます。
つまり、Google が動画データをクラウドに送信することなく、プライバシーを保護しながらセンシティブなコンテンツの検出を実現しています。なお、この機能自体は 7 月末のコード解析の結果から導入が示唆されていました。
初期状態ではオフ、設定で有効化が必要
ただし、この「センシティブなコンテンツの警告」機能は初期状態ではオフになっており、ユーザー自身が設定画面から有効にする必要があります。
設定方法は以下のとおりです。
- Google メッセージ右上の [プロフィールアイコン] をタップ
- [メッセージ の設定] > [全般] > [保護と安全] > [センシティブなコンテンツの警告を管理] をタップ
- 「Google メッセージでの警告」 トグルをオンまたはオフにする

ここで機能をオンにすると、画像と動画の両方に対して警告が表示されるようになります。ただし、現時点では GIF 形式のファイルは対象外です。
機能の反映には時間差も
今回の機能は、2025 年 10 月 6 日に公開された Google Play 開発者サービス v25.39 に含まれているものですが、Google Play システムアップデートは段階的に配信されるため、すぐにすべての端末で有効になるとは限りません。
そのため、9 月以前のバージョンを使用している端末では、この機能は利用できない場合があります。
まとめ
「センシティブなコンテンツの警告」は、オンデバイスで動作するためプライバシーにも配慮されており、ユーザーの安心・安全を守るための重要な取り組みです。機能を活用したい場合は、設定から手動で有効にすることをおすすめします。
Google メッセージでは今後も、画像や動画のコンテンツに対してより高度な保護機能が追加される可能性があります。