Amazon は、生産性を重視して再設計された電子書籍リーダー「Kindle Scribe」シリーズの新モデルを海外で発表しました。
新しいモデルには、次世代 Kindle Scribe と、シリーズ初となるカラー対応モデル「Kindle Scribe Colorsoft」が含まれます。
新しい Kindle Scribe の特長
新しい Kindle Scribe は、紙のようなデザインを追求し、厚さ 5.4mm、重さ 400g と薄型軽量化を実現しました。

書き込みやページの読み込み速度も 40% 向上しています。11 インチの大型ディスプレイは、光の反射を抑え、フルサイズの書類レビューやメモ取りに適したサイズ感です。
新しいモデルには、以下のような特長があります。
- 新しいフロントライト: 狭額縁と均一な照明を実現。
- テクスチャ加工ガラス: ペンが画面上を滑る際の摩擦を改善し、紙のような書き心地を向上。
- 再設計されたディスプレイ: 視差をほぼなくし、紙に直接書いているような感覚を実現。
- 新しいチップとメモリ: クアッドコアチップとメモリ増量により、全体の動作が高速化。
初のカラーモデル「Kindle Scribe Colorsoft」
Kindle Scribe Colorsoft は、シリーズで初めてカラー電子ペーパーディスプレイを搭載し、目に優しい柔らかな色合いを実現するために、Amazon 独自の Colorsoft ディスプレイ技術を採用しています。

この技術は、カラーフィルターと窒化物 LED を使用したライトガイドを組み合わせることで、液晶ディスプレイのように目を疲れさせることなく、色を鮮やかに表示します。
また、新しいレンダリングエンジンにより、高速で滑らかな書き心地を実現しています。バッテリーは数週間持続し、集中を妨げるアプリや通知はありません。
AI 搭載ノートブックなどツールを搭載
新しい Kindle Scribe シリーズは、AI を活用したノートブック機能をはじめ、生産性を高めるための新しいツールを搭載しています。
- AI 搭載ノートブック: ノートブック全体を自然な言葉で検索し、AI による要約をすばやく得ることができます。
- クラウド連携: Google ドライブや Microsoft OneDrive に対応し、ドキュメントのインポートや注釈付き PDF のエクスポートが簡単に行えます。
- OneNote との連携: メモをテキスト変換または画像として OneNote にエクスポートし、PC などで編集を続けることができます。
- カラーペンとハイライト: 10 色のペンカラーと 5 色のハイライトカラーで、書き込み、描画、注釈が可能です。
- その他の新機能: 新しいホーム画面の「クイックノート」、複数のノートやドキュメントを整理できる「ワークスペース」、グラデーション表現が可能な「シェーダーツール」などが追加されました。
なお、新しい Kindle Scribe には、充電不要で本体にマグネットで取り付けられる新しいペンが付属します。
価格と発売時期
米国での価格と発売時期は以下の通りです。
- Kindle Scribe (フロントライトあり): 499.99 ドル (2025 年後半)
- Kindle Scribe Colorsoft: 629.99 ドル (2025 年後半)
- Kindle Scribe (フロントライトなし): 429.99 ドル (2026 年初頭)
英国とドイツでは 2026 年初頭に発売予定です。現時点で、日本での発売に関する情報は発表されていません。
なお、同日に Amazon からは最新の Amazon Echo シリーズや Ring シリーズ、Fire TV Stick 4K Select が発表されており、これらのデバイスは日本でも発売します。詳細は以下の記事をご覧ください。
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出典: Amazon US News