Google は 10 月 1 日の正式発表を前に、iPhone など iOS ユーザー向けに Google Home アプリの大幅なデザイン変更を含むアップデートの先行配信を開始しました。このアップデートでは、新たに「Ask Home」機能が導入されています。
今回配信が確認されたのはバージョン 4.0.54 で、パブリックプレビュープログラムの参加者向けに提供されているようです。
新デザインの概要
今回のアップデートで、Google Home アプリのデザインには次のような変更点があります。
- 新しいアプリアイコン: アプリアイコンは、Google や Gemini と同様のグラデーションカラーを採用した、丸みを帯びたデザインに変更されました。
- 3 つの主要タブ: これまでの 5 つのタブから「ホーム」「アクティビティ」「自動化」の 3 つに減りました。
- 「Ask Home」バーの追加: アプリ上部に新しく「Ask [自宅名]」バーが追加されました。このバーからは、在宅/外出のステータス設定や、デバイスやメンバーの追加、設定へのアクセスが可能です。
「ホーム」タブ内では、「お気に入り」や「デバイス」のほか、「カメラ」、「照明」、「Wi-Fi」といったカテゴリをスワイプで切り替えられるようになっています。

なお、これらのデザイン変更は今月中旬にリークされていたものです。
新機能「Ask Home」とは?
「Ask Home」は、Google の AI モデルである Gemini をベースにしたチャット形式のインターフェースを採用しています。
現時点では、入力に応じてデバイスのタイルやアクション、自動化を表示するデバイス検索として機能します。
より高度なプロンプトによる操作はまだ利用できず、「Ask Home はお使いの家ではまだ準備ができていませんが、準備ができ次第通知が届きます」と表示されます。
利用を開始するには、「Gemini for Home」の利用規約に同意する必要があります。
「Gemini for Home」で可能になること
「Ask Home」の利用規約からは、今後「Gemini for Home」として提供される予定のいくつかの新機能が明らかになっています。

家族やゲストも利用可能
Gemini for Home の音声アシスタントは、家の所有者だけでなく、家族やゲストも利用できるようになります。共有スペースで応答が聞こえる可能性がある点には注意が必要です。
Voice Match によるカメラ履歴の検索
Voice Match を有効にしているユーザーは、スマートディスプレイから対応するカメラやドアホンのビデオ履歴を検索・表示できるようになります。
この機能は、設定で音声のみの応答に切り替えることも可能です。
「Gemini Live」による連続した会話
「Gemini Live」機能により、一度「OK, Google」と呼びかけた後、マイクが一定時間アクティブなままになり、再度ウェイクワードを言うことなく連続して質問ができるようになります。マイクがアクティブな間は、デバイスのインジケーターで確認できます。
まとめ
今回の Google Home のアップデートは、米国のパブリックプレビュープログラム参加者向けに先行配信されたものであり、すべての機能が利用できるわけではありません。
10 月 1 日の Google による正式発表を経て、全ユーザーへの展開が始まるとみられます。
出典: 9to5Google