Google は2025 年 9 月 23 日(現地時間)、新しい AI サブスクリプションプラン「Google AI Plus」の提供国を、新たに 40 か国追加したことを発表しました。
このプランは、より手頃な価格で多くのユーザーに Google の高度な AI 機能を提供することを目的としています。
「Google AI Plus」とは?
「Google AI Plus」は、既存の「Pro」や「Ultra」といった上位プランと比較して、より安価に Google の AI 機能を利用できるように設計された新しいサブスクリプション(有料)プランです。
Google によると、このプランはインドネシアで最初に提供が開始され、非常に肯定的な評価を得たことから、今回の大規模な提供地域の拡大に至りました。
ただし、現時点では日本での提供は開始されていません。
プランの主な内容
「Google AI Plus」には、次のような AI ツールと特典が含まれています。
- ストレージ: Gmail、Google ドライブ、Google フォトで共通して利用できる 200GB のストレージ。この特典は最大5人の家族と共有可能です。
- Gemini アプリ: Gemini アプリでの利用制限が緩和され、「2.5 Pro」モデルへのアクセスが増加します。また、同モデルを利用した「Deep Research」機能や、画像生成・編集モデル「Nano Banana」も利用できます。
- 動画生成: Google の動画生成モデル「Veo 3 Fast」への限定的なアクセスが可能です。
- コンテキストウィンドウ: 128K トークンのコンテキストウィンドウを利用できます。
- AI クレジット: AI 映像作成ツール「Google Flow (Veo 3 Fast)」と、画像から動画を生成する「Whisk (Veo 2)」で利用できる AI クレジットが毎月 200 クレジット提供されます。
- Workspace 連携: Gmail、ドキュメント、Vids といった Workspace アプリで Gemini サイドパネルが利用できます。
- NotebookLM: NotebookLM での利用制限が緩和されます。

提供が拡大された国々
今回、インドネシアに加えて以下の 40 カ国で「Google AI Plus」が利用可能になりました。
- アンゴラ
- バングラデシュ
- ベナン
- ボリビア
- ブルキナファソ
- カンボジア
- カメルーン
- コートジボワール
- エジプト
- エルサルバドル
- ガーナ
- ハイチ
- ホンジュラス
- ケニア
- キルギス
- ラオス
- マリ
- メキシコ
- モルドバ
- モロッコ
- モザンビーク
- ネパール
- ニカラグア
- ナイジェリア
- パキスタン
- パプアニューギニア
- フィリピン
- ルワンダ
- セネガル
- タジキスタン
- タンザニア
- トーゴ
- チュニジア
- ウガンダ
- ウクライナ
- ウズベキスタン
- ベトナム
- イエメン
- ザンビア
- ジンバブエ
「Google AI Plus」プランの詳細については、Google One ヘルプをご確認ください。
まとめ
今回の大規模な提供国拡大により、Google がより多くのユーザー、特に新興市場のユーザーに AI ツールを普及させようとしていることが明確になりました。
価格を抑えた「Google AI Plus」プランは、Gemini と AI 利用の裾野を広げるための重要な戦略と位置づけられます。
日本での具体的な展開時期や価格についてはまだ発表されていません。現状、先進国では展開されていないため、今回のプランについては対象国が限られる可能性も考えられます。
出典: Google