Samsung が開発中の次期 OSとなる One UI 8.5 に、光過敏性発作(Photosensitive Epilepsy, PSE)のリスクを軽減する新機能が搭載される可能性が報告されました。この機能は、動画に含まれる激しい光の点滅を検知し、自動的に画面を暗くするものです。
これは Android Authority が One UI 8.5 のテスト版の APK 解析によって発見したもので、まだどのデバイスで利用できるかは不明ですが、Samsung が開発に取り組んでいることが明らかになりました。
One UI 8.5 の「点滅ライトの軽減」機能
発見されたテキスト文字列によると、この新機能は「点滅ライトの軽減 (Reduce flashing lights)」という名称で、設定項目が含まれるようです。
機能が有効な場合、システムは動画コンテンツを監視し、一定レベルを超えるストロボ効果(高速な光の点滅)が含まれている部分を検知すると、自動的に画面を暗くします。
これにより、光に敏感なユーザーが発作を起こす閾値を下回るように調整することが目的と考えられます。
また、コード内には調光の強度を「高」「中」「低」から選択できるような記述も見つかっており、ユーザーが自分の状態に合わせて調整できる可能性があります。
機能の制限と今後の展望
現段階では、この機能にはいくつかの制限があることも示唆されています。
説明文には「このデバイスのディスプレイでのみ機能します」との記述があり、外部ディスプレイに接続した際には動作しない可能性があります。これが Galaxy S26 シリーズなど特定のハードウェアに依存する機能なのかは現時点では不明です。
また、「一部のアプリ開発環境によってはサポートされない場合があります」とも記載されています。さらに、機能の説明が「動画コンテンツの視聴時」と限定されていることから、スマートフォン上で実行されるゲームに対しては機能しない可能性も考えられます。
これらの詳細は、今後の One UI 8.5 のテストビルドで明らかになることが期待されます。
まとめ
Samsung が One UI 8.5 でこのようなユーザー補助機能に取り組んでいることは、光過敏性発作のあるユーザーにとって、有益な機能となる可能性があります。
現時点ではまだテスト中の One UI 8.5 における、開発中の機能となるため、最終的には仕様が変更されたり、搭載されない可能性もあるため注意が必要です。