Google が Pixel デバイスに向けて展開した Android 16 QPR1 安定版を含む 2025 年 9 月のアップデート以降、バッテリーセーバーを有効にすると「画面自動消灯」の設定が強制的に 30 秒に変更される仕様になりました。
この変更により、ユーザーが任意で設定した自動消灯時間が上書きされるため、多くのユーザーから問題視する報告が挙がっています。
バッテリーセーバー有効時に自動消灯が 30 秒に固定
複数のユーザー報告によると、Android 16 QPR1 アップデート以降、Pixel スマートフォンでバッテリーセーバーを有効にすると、画面の自動消灯設定が強制的に 30 秒に固定されるようになりました。
これまでユーザーは、[設定] > [ディスプレイとタップ] > [画面自動消灯] から任意の時間(例: 5 分)を選択できましたが、バッテリーセーバーが作動するとこの設定が無効化され、30 秒で画面がオフになります。
バッテリーセーバーを無効にすると、ユーザーが設定した元の自動消灯時間に戻ります。
実際に HelenTech でも Android 16 QPR1 が適用された Google Pixel 10 Pro で試してみたところ、「バッテリー セーバーにより一時的に無効になりました」という通知が「画面自動消灯」に表示されました。

なぜこの変更が行われたのかは不明
この挙動は、Android 16 QPR1 のアップデート以降に確認されており、Google がバッテリーセーバーの本来の目的である「バッテリー消費の抑制」をより厳格に適用するため、消費電力の大きい画面点灯時間を一律で最短にしようとした可能性があります。
しかし、ユーザーに選択肢がないため、現状では「バッテリーセーバーによる節電」と「任意の画面自動消灯設定」のどちらかを選択せざるを得ない状況です。
なお、ある Pixel 10 Pro ユーザーがこの問題について解決策を求めたところ、Google のダイヤモンド プロダクト エキスパートから「バッテリーセーバーの使用を避けるように」という趣旨の回答があり、根本的な解決方法はないようです。
まとめ
バッテリーセーバーの設定と画面自動消灯の設定変更を同時にしない、あるいは使っていないユーザーには大きな影響はありません。
しかし、バッテリー駆動時間を延ばすためなど、バッテリーセーバーを常時有効にしているユーザーにとって大きな問題となっています。
現時点では Google 側の対応はありませんが、今後のアップデートで選択式になるなど改善されるのか、あるい元の動作に戻すなど、何らかの対応が期待されます。
出典: PiunikaWeb