Pixel スマートフォンに搭載されている便利な機能の一つに「ルール」があります。この機能を使うことで、例えば特定の場所や Wi-Fi ネットワークに基づいてスマートフォンの設定を自動的に変更することができます。
この記事では、Pixel の「ルール」機能の概要と設定方法について紹介します。
Pixel の「ルール」機能とは?
Pixel の「ルール」機能は、特定の条件を満たしたときに、あらかじめ設定した動作を自動的に実行する機能です。条件として設定できるのは、特定の Wi-Fi ネットワークへの接続、または特定の場所への到着です。

この機能を使うことで、例えば以下のような自動化が可能になります。
- 自宅の Wi-Fi に接続したら、スマートフォンをマナーモードにする
- 職場に着いたら、自動で着信音を ON にする
- ジムの Wi-Fi に接続したら、バイブレーションに切り替える
これにより、手動で設定を切り替える手間が省け、設定のし忘れを防ぐことができます。
「ルール」機能の設定方法
「ルール」の設定は非常にシンプルです。以下の手順で設定できます。
- Pixel の [設定] アプリを開きます。
- [システム] > [ルール] に進みます。
- [ルールを追加] をタップします。
- [Wi-Fi ネットワークまたは場所を追加] を選択し、ルールを適用する条件(トリガー)を設定します。
- 次に、実行する操作(スマートフォンの状態)を選択します。例えば、「サイレントモードを ON にする」、「デバイスの着信音が鳴るように設定」、「デバイスをバイブレーションに設定」などから選びます。
設定画面では、ルールが有効になったときに通知を受け取る設定や、ユーザーの行動に基づいてルールを自動的に提案する機能の ON/OFF も切り替えられます。


なお、最初に設定するときに「アプリにバックグラウンドでの常時実行を許可」するよう求められます。後から [設定] > [アプリ] で変更することもできます。
Samsung の「ルーティン」との比較
Pixel の「ルール」は便利な機能ですが、他のスマートフォンに搭載されている同様の機能と比較すると、まだ発展途上な面もあります。特に Samsung の Galaxy スマートフォンに搭載されている「モードとルーティン」機能は、より高度な自動化を実現しています。
Samsung の「ルーティン」では、Wi-Fi や場所だけでなく、時間帯やデバイスの状態 (充電中、イヤホン接続時など) といった、より多くの条件を設定できます。
また、音声設定の変更だけでなく、おやすみモードの有効化、画面の明るさ調整、特定のアプリの起動など、幅広い操作を自動化することが可能です。
まとめ
Pixel の「ルール」機能は、まだシンプルながらも、特定の状況下では非常に役立つ機能です。特に自宅と外出先で音声モードを自動で切り替えるといった使い方をするだけで、着信の聞き逃しや意図しない場面で着信音が鳴るのを防ぐことができます。
今後の機能の拡張にも期待ですが、設定は簡単で、すぐに試すことができます。
もしあなたが Pixel ユーザーでこの機能を使ったことがないのであれば、一度設定を見直してみてはいかがでしょうか。
出典: Android Authority, Reddit