Google が、緊急通報時にリアルタイムで映像を共有できる新機能を開発している可能性が報告されました。
これは Android Authority によって、Google Play 開発者サービスのバージョン 25.35.34 ベータ版のアプリ解析を通じて、新機能に関するいくつかのコードが発見されました。
この機能は、Apple が iPhone 向けに提供している「緊急SOSライブビデオ」と似ており、Pixel スマートフォン限定になるか、あるいはより多くの Android デバイスで利用可能になるかは現時点では不明ですが、ユーザーの安全性を高める重要なアップデートとなる可能性があります。
Pixel の既存機能と Apple の類似機能
現在、Pixel スマートフォンには「自動車事故検出」や「安全確認」といった緊急時向けの機能が搭載されています。
その一つに、最大 45 分間の動画を録画し、事前に設定した緊急連絡先に自動でリンクを送信する機能があります。しかし、この機能は緊急サービスとのライブストリーミングには対応していません。
一方、Apple は 2024 年にリリースしたiOS 18で「緊急SOSライブビデオ」という機能を導入しました。これは、緊急通報受理者からのリクエストに応じて、ユーザーが現場の状況をライブ動画でストリーミングしたり、写真を送信したりできる機能です。
Google が開発中とされる新機能は、この Apple の機能に近いものになると考えられます。
Google Play 開発者サービスから新機能のヒントを発見
Android Authority が発見した新機能のヒントとして、コード内に以下のような記述が含まれています。
- Share live video?(ライブ動画を共有しますか?)
- Emergency services will use your camera to view this emergency.(緊急サービスがこの緊急事態を確認するためにあなたのカメラを使用します。)
これらの記述から、Google が緊急サービスとの直接的な動画共有機能を準備していることが示唆されます。
Pixel 限定か、他の Android にも展開されるか
既存の緊急時動画共有機能は Pixel 限定で提供されています。そのため、今回の新機能もPixelデバイス限定となる可能性は十分に考えられます。
しかし、新機能に関するコードが、多くの Android デバイスに共通して搭載されている Google Play 開発者サービス内で発見されたことにより、将来的には Pixel 以外の Android スマートフォンでも利用できる可能性があります。
まとめ
今回発見された情報が事実であれば、Android スマートフォンの緊急時における安全性が大きく向上することになります。
特に Pixel ユーザーにとっては、既存の安全機能がさらに強化されることになりますが、利用できる地域は引き続き限定される可能性があります。
ただし、現時点では Google からの正式な発表はなく、この機能がいつ、どのデバイスを対象にリリースされるかは不明です。