Mozilla は 2025 年 9 月 9 日、iOS 版の Firefox ブラウザ向けに、閲覧中のウェブページを AI で要約する新機能「Shake to Summarize」を発表しました。
この機能により、ユーザーはデバイスを振るなどの簡単な操作で、長い記事の要点を素早く把握できるようになります。
この機能はまず米国の英語ユーザー向けに展開が開始されます。
AI によるページ要約機能「Shake to Summarize」
「Shake to Summarize」は、モバイルデバイスでの情報収集を効率化するために開発された機能です。長い記事を読むべきか判断したい場合や、レシピやニュースの要点だけをすぐに知りたい場合などに役立ちます。
この機能は、閲覧しているウェブページの主要なポイントを数秒で抽出し、簡潔な要約を生成します。

簡単な 3 つの起動方法
この要約機能は、以下のいずれかの方法で起動できます。
- デバイスを振る
- アドレスバーに表示される稲妻アイコンをタップする
- メニュー (3点ドット) から「Summarize Page」をタップする
なお、この機能は 5,000 語未満のウェブページで利用可能です。
処理の仕組みとプライバシーへの配慮
要約の生成方法は、使用しているデバイスによって異なります。
- iPhone 15 Pro 以降 (iOS 26 以降): Apple Intelligence を利用し、デバイス上で処理が完結します。データが外部に送信されることはありません。
- 上記以外のデバイス: ページのテキストが Mozilla のクラウドベース AI に安全に送信され、そこで要約が生成された後、デバイスに返されます。
Mozilla はプライバシーを重視しており、クラウドで処理する場合も安全な通信が行われるとしています。
提供について
「Shake to Summarize」は、2025年9月9日から米国の英語を利用する Firefox iOS ユーザー向けに順次展開が開始されます。今後、提供地域は拡大される予定です。
機能が利用可能になると、初めて要約可能なコンテンツを閲覧した際にプロンプトが表示されます。この機能は設定からいつでもオン/オフを切り替えることができます。
まとめ
今回は、iOS 版 Firefox に新たに追加された AI 要約機能「Shake to Summarize」について紹介しました。
現時点では日本での提供は開始されていませんが、今後の展開に期待したいところです。また、将来的に Android 版 Firefox でも展開されることに期待です。
出典: Mozilla