Google は、Google ドライブの Android アプリに搭載されているドキュメントスキャナ機能の編集画面を刷新したことを発表しました。
このアップデートにより、Material 3 Expressive デザインが適用され、スキャンしたドキュメントの編集がこれまで以上にシームレスで直感的に行えるようになります。
スキャン後の編集画面が大きく改善
今回のアップデートは、ドキュメントをカメラでスキャンした後の編集 UI に焦点を当てたものです(カメラのスキャン UI 自体に変更はありません)。主な変更点は以下の通りです。

全画面プレビューによる詳細な確認
スキャンしたドキュメントは、より大きなプレビューで全画面表示されるようになりました。これにより、スキャンの細部まで鮮明に確認できます。
ページ間の移動はスワイプ操作で簡単に行え、各ページの右下には削除や再撮影のボタンが配置され、アクセスしやすくなっています。
新しいツールカルーセルで編集が効率化
画面下部には新たにツールカルーセルが導入されました。ここから「補正」「フィルタ」「切り抜きと回転」といった編集ツールに素早くアクセスできます。
これらのツールは Material 3 Expressive のボタングループで構成されており、統一感のあるデザインになっています。
サムネイル表示でページの並べ替えも簡単に
新しい Material 3 Expressive デザインのサムネイルカルーセルを使えば、複数ページのドキュメント全体を素早く確認できます。さらに、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でページの順序を簡単に入れ替えることが可能です。
カルーセルの最後には、ページを追加でスキャンするためのボタンも用意されています。
対象ユーザーと展開
この新しい編集機能は、2025 年 9 月 1 日から最大 15 日間かけて段階的に展開され、全てのユーザーが利用可能になる予定です。
対象となるのは、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual 加入者、および個人の Google アカウントを持つユーザーです。
記事執筆時点では、HelenTech の Google Workspace アカウントおよび個人の Google アカウントでは、この変更を確認することはできませんでした。
まとめ
今回の Google ドライブのスキャナ機能のアップデートは、デザインと操作性を大幅に向上させるものです。
特に、複数ページの書類をスキャンして順序を整えたり、各ページを微調整したりする作業が格段にスムーズになりました。